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いつもの業務でグローバル課題を解決!~ SDGs へのアプローチ~

2015年9月、国連で「持続可能な開発目標」(以下SDGs)が採択されました。これを受け、日本政府でも国として対応する準備を始めています。国連関係機関では、企業がどのようにアプローチするかをまとめた「SDG コンパス」を公開しており、企業のSDGs への取り組み参加を促しています。

今回は、そのSDG コンパスを利用して、企業がSDGs 達成に貢献する方法について解説します。


「SDGsへのアプローチ」とは

 SDGs の17の目標には国レベルで取り組むべきものもありますが、企業が事業を通じて関われるものも少なくありません。たとえば、持続可能な経済成長と適切な雇用の促進を目指す目標8 には、「多様化、技術向上およびイノベーションを通じた高いレベルの経済生産性を達成する」というターゲットがあり、その参考指標には「労働者当たりのGDP成長率」が挙げられています。
このように通常の業務における事業成長やコスト削減への努力が社会課題に対するアプローチとなるものが多数存在しています。


SDGコンパスの活用

  国連グローバル・コンパクト、GRI、持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)によって作成されたSDG コンパスは、企業がSDGsを経営戦略と整合させ、SDGs への貢献を測定し管理していく指針を提供しています。目標達成のために取り組む根拠や取り組み方などが示されており、その構成は次のようになっています。

■SDG コンパスの構成
    1 .SDGs を理解する

    企業が取り組むべき理論的根拠や責任が示されています。

    2 .優先課題を決定する

    すべての目標が各企業にとって等しく重要というわけではありません。貢献できる程度やリスクを踏まえて取り組む課題を決定します。

    3 .目標を設定する

    優先度が高いと決定された課題について、主要な活動成果指標(KPI)を選択し目標を策定します。

    4 .経営へ統合する

    策定した目標を、部門レベルの目標に落とし込みます。その際、審査や報酬体系にも組み込むことが重要です

    5 .報告とコミュニケーションを行う

    進捗状況や達成度を定期的に報告しステークホルダーとコミュニケーションをはかるようにします。

出典:GRI、国連グローバル・コンパクト、WBCSD 発行「SDG Compass」(※クリックすると拡大して見られます)

特に2 .のプロセスを通じて、企業は多くの気付きを得ることができます。

このプロセスでは、まず自社のバリューチェーンでSDGs の目標をマッピングし、影響領域を特定することから始めます(図表参照)。地球規模の課題を認識しながら、事業全体の流れの中で、リスクや機会につながるテーマの選定が求められます。その際、事業活動にプラスの影響を与えるSDGs テーマとすることが重要です。決定されたテーマについては目標を立て、経営に統合し、事業活動を通じて、社会課題解決に貢献することが期待されます。


SDGsへの取り組みの開示事例

すでに、SDGs への取り組みをCSR レポートや統合報告書で開示している企業もあります。その方法としては、以下のような方法があります。

  • トップのメッセージとして「社会と企業の持続可能な発展のために認識している課題」として触れる
  • マテリアリティ特定の際に、ベースとなる課題のリストに含める
  • SDGs の目標やターゲットと、自社の事業との関連性を示す

目標やターゲットと事業との関連性を示している事例では、17のすべての目標との関連性を示している場合もあれば、関連性が強い目標に絞っている場合もあります。

今後企業の取り組みが進んでいくことで、SDG コンパスに示されているような「目標の策定」や「進捗状況の報告」などがなされていくと考えられます。

まずはSDG コンパスを参考に、社内でのSDGs の理解から始めてみてはいかがでしょうか。



【参考URL】
グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン
国連広報センター
SDGコンパス SDGsの企業行動指針

※本記事は月間総務12月号に寄稿した内容を抜粋しています。 月刊総務オンライン

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