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SDGsウォッシュに注意!気を付けるべきポイント

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6月にもなると、2018年版のCSR・サステナビリティレポートが、各社から発行されはじめます。その中で、SDGsに関連する情報を開示する企業が増えています。
しかし、「既にある企業活動に、SDGの17の目標に紐づけただけではないか?」という懸念も生じ始めています。

エシカルコーポレーションが2018年5月に公表したレポートでは、「KPMGやWBCSDの調査では大多数の企業がSDGについて開示しているが、実際にSDGへの貢献度を測定する目標を定めているのは10%未満であり、SDGウォッシュというリスクがある」(弊社訳)といった指摘がされています。

■SDGsウォッシュとは?

「グリーンウォッシュ」とは、実態が伴っていないにも関わらず、「環境に良い」というイメージだけを自社PRに使用する行為を、揶揄する言葉。
実際には効果のない環境配慮の写真やイメージを使用、過剰に環境効果を表現している、環境効果に根拠がない、より悪質なものとの比較でしかない、他の環境テーマでは負荷が大きい、そういった情報を意図的に隠ぺいしている、などが例として挙げられる。
(「グリーンウォッシュ」という言葉自体は、「ホワイトウォッシュ:上辺だけ取り繕う」という英語からの造語)
「SDGsウォッシュ」も同様に、実態が伴っていないのに、上辺だけSDGsへ対応しているように見せかけていることを指す。

そこで今回はSDGウォッシュ対応の手がかりになる、2つの資料で指摘されているポイントをご紹介します。


■ニッセイ基礎研究所
『SDGsウォッシュ』と言われないために
~「SDGsの実装化」に向かう日本企業のグッド・プラクティス~

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●2018年3月に、企業向けのSDGsの導入指南書である「SDGコンパス」の要点を踏まえ、優良事例や企業が今後取るべき姿勢について解説しているレポート。

●事業とSDGsの紐づけ自体は非難すべきことではないが、紐づけただけでこれ以上何をすれば良いのかと戸惑っている状態では、「SDGsウォッシュ」と指摘されかねない。

●SDGsに取り組むということは、17目標の達成に向けた手段である169のターゲットレベルで貢献するということであり、貢献度の測定方法もあわせた情報開示が期待される。

●そのためには「SDGコンパス」を活用してバリューチェーン分析などを行い、SDGsへの貢献を経営に統合することが効果的である。

■株式会社電通
「SDGコミュニケーションガイド」

●2018年6月に経営層や広告宣伝担当者、広告会社向けに、SDGsに関するコミュニケーションを考える際の手引きとして公表。

●SDGsウォッシュではないか?と指摘されてしまうと、生活者との信頼関係を損なったり、投融資先としての魅力を毀損したりする可能性がある。

●SDGsウォッシュの明確な判断基準は無く、国や地域、意識や宗教、社会の風潮などによって変化すると考えられる。

●SDGsウォッシュを回避するためのポイント(右参照)を踏まえたコミュニケーションが求められる。

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上記のようなポイントを踏まえつつ、「現状の企業活動をSDGの17の目標に紐づけただけ」にとどめず、SDGsを社会のドラスティックな変化や新たな市場と捉え、「2030年までに、この世界の抱える課題をどう解決するか」について考え、企業の未来のありたい姿やビジネス、具体的な取り組み、効果を結びつけたストーリーで伝えていくことがポイントとなるでしょう。


【参考リンク】
エシカルコーポレーション
日生基礎研『SDGsウォッシュ』と言われないために
~「SDGsの実装化」に向かう日本企業のグッド・プラクティス~

電通「SDGsコミュニケーションガイド」

【関連記事】
いつもの業務でグローバル課題を解決!~ SDGs へのアプローチ~(SDGコンパスの活用方法を解説)

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