こちらCSR革新室

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投資の世界にも。プラスチック削減に向けて

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政府機関や企業が積極的にプラスチック削減に取り組む一方、機関投資家等の取り組みはどうなっているのでしょうか。

ユニバーサル・オーナー※1は、長期的に、資本市場全体に幅広く分散(幅広くカバー)して投資する立場にあり、プラスチック問題の解決につながる取り組みは、機関投資家にも期待しています

例えば、PRI※2のような、多くの国の金融機関に関連する国際機関では議論が始まっています。また、国際NGOの呼びかけにより、問題意識をもつ投資家集団がエンゲージメントをはじめたり、年金機関が直接的な要望文書を公開しています。

今回は、そのような投資関連機関の取り組みについてご紹介します。

※1 ユニバーサル・オーナー:資本市場全体を幅広くカバーする株式所有者
※2 PRI:Principles for Responsible Investment(国連責任投資原則)


PRI:プラスチックに関するステークホルダーエンゲージメントを実施

責任投資推進の中心的存在であるPRI(国連責任投資原則)は、2018年6月に署名機関と外部のステークホルダーに参加を呼びかけ、プラスチックが投資家にもたらすリスクと機会について議論を深めました。

PRIでは「企業がプラスチック関連の目標を策定しているが、投資家にとってそれらの目標の比較・測定・理解は依然として困難」としており、賛同表明機関に対して具体的な行動を求めるようなことはしていません。

しかし、参加した資産運用会社のシュローダーは、「消費財企業やプラスチック包装材の製造企業等、大きなリスクにさらされている業種もある」と指摘しており、リスク評価などに着手する運用機関もあります。

参考記事:
Quick ESG研究所
PRI
シュローダー「Plastic phase-out: which companies will be most affected?」


機関投資家の連合「Plastic Solutions Investor Alliance」発足

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2018年6月、企業に対しプラスチック汚染への対策を求める投資家連合「Plastic Solutions Investor Alliance」が発足しました。米国の国際NGO「As You Sow」(株主活動を通じて企業の環境や社会問題への対応を促す団体)から呼びかけられたことがきっかけです。

この組織には、4か国25の機関投資家が参加しており、運用する資産残高は計1兆ドル(約110兆円)に上ります。(2018年7月12日時点)

企業に対して、プラスチック使用量の削減目標の設定や、プラスチック容器の代替品開発などを求めていく方向で、大手消費財メーカーであるペプシコやユニリーバとのエンゲージメントを実施する予定としています。

参照:As You Sow Launches Investor Alliance to Engage Companies on Plastic Pollution
参考記事:サステナブルジャパン

NBIM:投資先企業にプラスチック対策を求める文書を公表

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世界最大級の政府系ファンドを運用するノルウェー銀行「インパクトベストメントマネジメント(NBIM)」は、2018年9月、海洋の持続可能性に関する企業の取り組みを求める「Ocean Sustainability expectations towards companies-」という文書を公表しました。

海洋全体に関するものですが、プラスチックに関する項目としては下記のようなものがあります。

●Companies engaged in the plastics value chain should have a strategy addressing a transition towards a circular economy.
(プラスチックのバリューチェーンにかかわる企業は、「サーキュラーエコノミー」への移行に向けた戦略を持つべきです)

●Companies should disclose outcomes of their activities, products and services that may affect the oceans. For example, food and beverage companies could seek to disclose the end-of-life solutions for their plastic packaging.
(例えば、食品・飲料会社によるプラスチック包装の削減など、企業は事業活動や製品・サービスが海洋にどのような影響を及ぼしているのかを開示するべきです。)

参考記事:
日本総研
NBIM「Ocean Sustainability -expectations towards companies-」

「CSR革新室」とは?

YUIDEA
「CSR革新室」とは、CSRコミュニケートを運営する株式会社YUIDEA(ユイディア)内にある1つの部署です。よりよい社会づくりに貢献すべく、企業のCSR活動、CSRコミュニケーションの革新を支援しています。

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