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【インド】最高裁、同性同士の性行為を禁止する刑法377条は違憲と判決。LGBTの平等や尊厳の観点

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インド最高裁判所は9月6日、同国刑法第377条のうち、同性同士の性行為を禁止する項目を違憲とする判決を下した。インドで同性同士の性行為禁止に対し違憲判断が下されたのは今回が初。インドではこれまでも377条違反による処罰はほとんどされてこず、同性同士の性行為も行われてきたが、正式に違憲判決が出たことで、LGBTコミュニティは歓喜の声を上げている。

刑法第377条は、英植民地時代の1860年に制定されたもので、「自然の摂理に反する肉体的な交わり」を禁止し、懲役刑の対象となっている。過去数十年の間、377条による裁判はほとんど実施されず、同性間性行為も行われてきたが、一方で法律を盾にした嫌がらせや脅迫等も発生していた。そこで印ナズ財団(Naz Founradtion Trust)が2001年、377条が同性愛男性のHIV予防活動を妨げていると裁判所に申し立て、17年を経てようやく最高裁判決が確定した。

今回の判決は、5人の裁判官の全会一致。判決文では「377条は、LGBTコミュニティの平等権を妨げ、非合理で専断的で不可解な条項」と言及。「同性愛は精神的な病でえはなく、国会もそれを認めている」「裁判所は、社会的に抑圧された人々を救済するため、進歩的で実利的な視点で判断を下すべき」「裁判所はLGBTを含む社会の個々人の尊厳を保護するよう努めなければならない」と表明した。そのため、一部の保守的な人々が反対しようとも、LGBTの人々の平等や尊厳等は保護しなければならないとした。

最高裁判所は同時に、動物との性行為は引き続き377条違反に該当するため禁止されると述べた。

【判決】WRIT PETITION (CRIMINAL) NO. 76 OF 2016

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所 [原文はこちら]

2018/09/10
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