レポート事例集

ESGトップランナーたちが大切にしていること ~ESG経営フォーラム「ESGで会社を強くする」参加報告~

イメージ

2018年2月20日、日経BP社が開催した「ESG経営フォーラム」の発足を記念したシンポジウムが開催されました。

今回は、シンポジウムの中から「ESGの各課題にいち早く挑戦し、経営改革を進めてこられた経営者の方々」の話を、下記の5つのポイントで紹介します。

●登壇企業
コニカミノルタ株式会社
株式会社三菱ケミカルホールディングス
株式会社丸井グループ

ポイント1:会社の軸(注力分野)を決める

いろいろテーマがあると、社内がまとまらなくなってしまいます。
自社だからこそできることは何か、何のために会社が存在しているのかを検討し、関連する注力分野を特定することで、納得感が生まれます。

例えば、コニカミノルタではマテリアリティの中でも特に「気候変動をはじめとした環境」に重きを置いているとトップメッセージで明記しています。

イメージ

コニカミノルタ CSRサイト トップコミットメントより抜粋

ポイント2:軸に注力するための仕組みを作る

軸が定まったところで、それを実現するための社内体制を構築しています。
例えば、丸井グループでは「健康経営推進プロジェクト」など必要な社内プロジェクトを立ち上げ、挙手性でメンバーを募り、応募多数の場合は論文審査を実施しています。
また、コニカミノルタではトップランナー企業であるためには「人材強化×イノベーション×スピード」が重要であるとして、イノベーションセンターを設立しています。

ポイント3:中長期的な期間を設定する

軸に沿った活動は、短期的に成果があがるとは限りません。そのため、短期ではなく中長期的な期限を定めています。

例えば、コニカミノルタが重視する気候変動については、2050年を目標とした「エコビジョン2050」を掲げています。
また、三菱ケミカルでは単年度の目標だけでなく、2020年度に向けた数値目標も設定しています。

イメージ

コニカミノルタ「エコビジョン2050」ではCO2排出量を2005年度比で80%削減目指す

ポイント4:定量化によって進捗度を把握する

進捗状況を確認するためには、定量的なゴール設定が重要です。抽象的な目標だと分からなくなります。
定量的なほうが具体的なので、イノベーションなどの事業環境の変化によって、ゴールの見直しもしやすくなります。

三菱ケミカルでは、サステナビリティに関する指標MOS(Management of Sustainability)指標として定量化し、成果を把握するようにしています。
また、コニカミノルタのエコビジョン2050も「カーボンマイナス」という定量目標をかかげています。

イメージ

三菱ケミカル「KAITEKI REPORT 統合報告書2017」に記載の定量目標(P66)

ポイント5:情報開示にこだわる

これらの企業は、取り組みの成果を開示するレポートやウェブサイトにも力を入れています。

例えば丸井グループのユニークなレポートタイトル。「丸井グループは小売業なのか?それとも金融業なのか?私たちはその『いずれか』ではなく『両方』です。」
複数の部署が関わるプロジェクトとしてレポートを作成する中で、クリエイティブにもプロジェクトメンバー全員で検討し、このユニークなタイトルも生まれたとのこと。このほか、「読んでいておもしろい」レポートを心がけており、その中からお客様の写真を使うというアイデアも出てきたそうです。

イメージ

丸井グループ「共創経営レポート 2017」ユニークな表紙タイトルと制作メンバー

イメージ

丸井グループ「共創経営レポート 2016」お客様の写真を使った誌面

改めてポイントをまとめますと、以下の5つになります。

ポイント1:会社の軸(注力分野)を決める
ポイント2:軸に注力するための仕組みを作る
ポイント3:中長期的な期間を設定する
ポイント4:定量化によって進捗度を把握する
ポイント5:情報開示にこだわる

ESGで会社を強くする5つのポイント、参考になったでしょうか。

【参照サイト】日経BP環境経営フォーラム


このページの先頭へ