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【悲報】聞いたことすらない言葉4位に「サステナビリティ」がランクイン

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先日、日経新聞の「何でもランキング」という記事で「知っているようで知らないカタカナ語 ベスト10」が発表されました。全国の20~60代以上の男女各世代103人ずつ、1030の有効回答数を得たインターネット調査に基づくものだそうです。

今回はこの記事から考えたことをお伝えしたいと思います。当たり前といえば当たり前ですが、大切なことです。まずは1位から5位をご紹介します。

    1位 オンデマンド
    たしかに何か便利になった!感じはわかりますが、自分の言葉では説明しにくいかもしれません。
    2位 アーカイブ
    3位 アセスメント
    4位 イノベーション
    ふむふむ。そういうものですかね。
    5位 ダイバーシティー
    なん……だと?女性の活躍推進が話題になっているなか(無論、ダイバーシティは女性だけではありませんが)知らない人がそんなに多いとは。

しかし、更なる衝撃が。

「聞いたことすらない言葉」の4位に「サステナビリティー」がランクインしたのです!

地球と日本のサステナビリティに貢献することをめざす身として、こんな悲報があるでしょうか。異常気象による自然災害が増え、エネルギー問題からも目を反らすのが難しい現在において、サステナビリティの認知はそんなに低いのでしょうか。

いや、落ち込んでばかりはいられません。これは努力する余地と可能性が大いにあるということ……!聞いたことすらない言葉から、聞いたことのある言葉へ。聞いたことのある言葉から、知っている言葉へ。そして重要だと思う言葉へと!認知を拡げていこうではありませんか!

待て待て、冷静になれ自分。まず、カタカナへの抵抗感というフィルターがかかっていることも考えられます。「持続可能性」、「多様性」「企業の社会的責任」といった日本語ならばもっと知られているかもしれません。

そもそも、インターネット調査の対象となっているのは「過去1年間、日本経済新聞の紙面に登場したことがあるカタカナ語、英文字略語の中から、職場や家庭で使用頻度が高いと思われる96語」だと記事には書かれています。

つまり日経新聞は「職場や家庭で使用頻度が高い」と捉えているのです。さすが日経、わかってらっしゃる。

さらに気になるのが、同じく「聞いたことすらない言葉」の1位に「ノマドワーカー」がランクインしていること。聞いたことないの?と意外に思った方は、CSRコミュニケートの読者なら少なくないはずです。

この調査の有効回答は「20~60代以上の男女各世代103人ずつ、1030」と幅広い世代に渡っていますが、職業や関心ごとにどういった傾向があるかはわかりません。世代・性別が多様でも、それ以外の要素で結果は大きく左右されるでしょう。ランキングや調査報告は、調査方法や前提を理解することが重要です(※弊社の独自調査は調査対象の抽出方法を明記しています)。

そしてもう一つ、忘れてはいけないのは、この調査結果を読んでいる自分がどんなフィルターをかけているか、自覚を持つことです(私ならばCSRオタク)。自分がどんな色眼鏡をかけているのかを把握し、その色眼鏡を外すことができるかによって読みとるものは違うのではないでしょうか。

CSRオタクであるがために初見では動揺してしまいましたが、言葉や表現に惑わされずに、本質を捉えるようにしたいものです。と改めて感じました。憤慨しながら書いた本稿に最後までお目通しいただきありがとうございました!

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