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社会的インパクト投資とは

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世界中で社会的インパクト債が拡大を続ける中、ここでは改めて、そもそも社会的インパクト投資とは何かについてご紹介していきたいと思います。


社会的インパクト投資とは何ですか?


■定義

社会的インパクト投資は、「教育や福祉などの社会的な課題の解決を図ると共に、経済的な利益を追求する投資行動」(G8インパクト投資タスクフォース日本国内諮問委員会※1)と定義されています。

もともと2007年にロックフェラー財団の会議において投資手法の一つとして「インパクト投資」という言葉が使われ、これが2013年のG8サミットにおいて「社会的インパクト投資」として利用されるようになっています。
欧米の大型財団は、語源となった「インパクト投資」をフィランソロピーのニューフロンティア※2と位置づけ、投資手法を財団資産運用に適応しています。

※1 G8社会的インパクト投資タスクフォースは、2013年のG8サミット議長国である英国の呼びかけのもと、インパクト投資をグローバルに推進することを目的として、G8諸国の政府・金融・ビジネスなどの各界のリーダーがメンバーとなって設立された組織。
※2 小林立明 フィランソロピーのニューフロンティア~世界の「ソーシャル・ファイナンス革命」の現状と日本の可能性~


社会的インパクト投資の方法

現在では、基金や財団が非上場の社会的企業や団体を対象に、プロジェクトの社会的インパクトなどを考慮したうえで投融資を行うケースが中心ですが、社会的インパクトボンド(SIB)、コミュニティ債権など、金融サービスの一環として行われるものも増加しています。

SRI(社会責任投資)も社会的な課題解決と経済的な利益を同時に追求する投資ですが、利益追求のために社会的・環境的損失を回避することを意図された銘柄選定とポートフォリオ構成がなされているのに対し、インパクト投資は市場レート以下か市場レート並みの財務リターンを目指しながら、より幅広い社会的な課題解決をはかる活動に向けてクラウドファンディング、債権発行、ボンド、ソーシャルビジネス向けローン設定など様々な投資手法を駆使していく点が異なります。2015年3月に日本財団が発行したレポートによれば、「インパクト投資の市場規模は、2010年から10年間で約40兆円から約100兆円に拡大する」と推計されています。


日本財団「社会的投資の最前線」P12

企業とのかかわり

多くの企業は、寄付や製品の提供によって、NPOなどの組織を支援し社会的課題の解決に貢献しています。今後社会的インパクト投資が拡大すると、投資に対する評価として社会的インパクトも評価することとなり、効率的かつ確実な支援が可能になります。

このような投資手法の拡大に伴って、企業が投資や支援を行う際には、自社に適した手法を選択し、投資効率の向上、インパクト評価による改善状況の把握が求められるようになりそうです。


【参考】

G8インパクト投資タスクフォース日本国内諮問委員会

日本財団「社会的投資の最前線」2015年3月

マクシミリアン・マーチン著「社会的インパクトを投資可能にする」2014、インパクト・エコノミー・ワーキング・ペーパーズVol.4 笹川平和財団

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