世田谷でエネルギー転換の布石着々と――「ヤネルギー」に続き「コンシェルジュ」来年に
昨年4月に脱原発を掲げる区長が誕生した東京都世田谷区で、自然エネルギーへの転換に向けた取り組みが着々と進む。今年度から始まった、戸建て住宅に太陽光パネルの設置を促す「世田谷ヤネルギー(せたがやソーラーさんさんプラン)」では約300戸で具体化の見込みだ。来年7月からは戸別に自然エネルギーの 導入や省エネの相談に乗る「エネルギーコンシェルジュ(仮称)」制度も始まる。
■個別対応 太陽光以外も対応
「世田谷は発電都市へ」。世田谷区では2012年度から、区の公社が主体となって区内の戸建住宅を対象に太陽光発電システムの設置を支援する「世田谷ヤネルギー」を始めた。7月と10月に募集を行ったところ、500戸の応募枠に対して1600件の問い合わせがあり、その内の約300件で契約に向けた手続きが進んでいる。
13年7月に始まる予定の「エネルギーコンシェルジュ(仮称)」では、「ヤネルギー」から踏み込んで、各家庭の実情に合わせた自然エネルギーの導入を提案するのがねらい。太陽光発電に加えて太陽熱温水器の設置、断熱性能を高める省エネリフォームなど、自然エネルギーの普及に向けた相談を戸別に受け付ける。 区の委託を受けた法人やNPOのスタッフが訪問相談を行い、相談費用は無料とする計画だ。
■脱原発区長の下で進む自然エネ普及
東電原発事故から間もない昨年4月に区長に当選した保坂展人氏は、就任当初から自然エネルギーの普及を通じた脱原発に意欲を見せる。88万区民を原発災害から守るには「経過的に原発依存を減らし、自然エネルギーを普及させるしかない」というのが保坂氏の考えだ。
区環境総合対策室の竹内明彦副参事は「『ヤネルギー』では立地などにより太陽光発電が不向きな住宅でも、太陽熱温水器など他の仕組みなら導入できそうな事例があった。個別に相談することで、自然エネルギーの普及や省エネが進むのではないか」と話している。(オルタナ編集部=斉藤円華)
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