MURC、ソーシャルビジネスの経営課題をプロボノで支援
ビジネス支援プログラム」賞金授与式で。
3団体の代表とプロボノを行う三菱
リサーチ&コンサルティングの
役職員たち。中央が藤井秀延社長
三菱UFJリサーチ&コンサルティング(MURC)はこのほど、社会貢献活動の中核的プログラムとして、「ソーシャルビジネス支援プログラム」を立ち上げた。選考を経て選ばれた3団体を対象に、資金的支援のほか、仕事のスキルや経験を生かすボランティア「プロボノ」を実施する。(オルタナ副編集長=吉田広子)
今回の支援先は、岐阜県郡上市で地域活性化に取り組むNPO法人メタセコイアの森の仲間たち、難民の経済的自立支援を行う公益社団法人難民起業サポートファンド(東京・新宿)、妊産婦向けにメルマガを配信するNPO法人きずなメール・プロジェクト(東京・杉並)の3団体だ。
MURC藤井秀延社長は、16日に行われた授与式で「『当社らしい社会貢献』とは何かを考えた。当社の使命は、課題に対してソリューションを提供すること。そこで、金銭的な支援だけでなく、プロボノという形で支援することに決まった。初めての試みだが、精一杯取り組んでいきたい」と語った。
プロボノを表明する「支援票」
支援先の選考方法もユニークだ。
まずは一般から応募を募り、書類選考を経て各事業者によるプレゼンテーション選考会を実施。MURCの役職員が、「支援票」と「共感票」を投票した。
「支援票」とは、プロボノ支援を希望する役職員による投票で、5票以上を獲得した上位3団体が支援先として選ばれた。投票者による「プロボノチーム」が組成されるほか、資金的支援として50万円が授与された。
すべての役職員による「共感票」は、プレゼン大会に参加した全6団体を対象とし、投票数に応じて総額50万円が分配される仕組みだ。今回は支援票が36票、共感票が143票集まったという。
この一連のプロジェクトを企画したのは、同社経済・社会政策部社会政策グループソーシャルエコノミー研究センター研究員の家子直幸さんだ。
家子さんは2年ほど前から、ソーシャルビジネスへの資金提供や経営支援を行う「ソーシャルベンチャー・パートナーズ(SVP)東京」(東京・千代田)のパートナー(会員)として活動してきた。そんななか自社でも何かできることはないかと考え、SVP東京や社内の協力を得て今回のプロジェクトを実現した。
MURCは、今後、シンクタンク・コンサルティングファームのノウハウを生かし、3団体の経営上の課題解決や事業の高度化を支援していく。
16日の授与式後には、3団体の代表と支援者の初顔合わせとなる第一回ミーティングが行われ、団体が抱える課題などについて議論された。支援者は、環境・エネルギー部やマネジメントシステム部など様々な部門から参加している。
プロボノの支援期間は2014年4月までの5カ月間で、月1回以上のミーティングを行う。
「志」のソーシャル・ビジネス・マガジン「オルタナ」

「環境とCSRと志のビジネス情報誌」。CSR、LOHAS的なもの、環境保護やエコロジーなど、サステナビリティ(持続可能性)を希求する社会全般の動きを中心に、キャリア・ファッション・カルチャー・インテリアなど、幅広い分野にわたり情報発信を行う。
雑誌の他、CSR担当者とCSR経営者のためのニュースレーター「CSRmonthly」も発行。CSRの研究者や実務担当者など、約20名による最新情報を届けている。
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