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徳島で企業による地域活性化が本格始動

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観光案内専用タブレット。先行事例とし
て「観光ボランティアガイド会 日和佐」
に提供した(撮影:伊月亮太)

地域活性化を目的に徳島県美波町で起業した「あわえ」が、事業を本格始動する。一例として「History Photostock GOEN(ヒストリーフォトストック ゴエン)」を春から開始する。まず美波町に導入し、夏以降に全国展開を目指す。(オルタナ編集委員=瀬戸内千代)

同サービスは、美波町の古民家に、持ち主不在の写真が多く残されていることに着想を得た。地域に眠る写真や文書や骨董品などを、経年劣化や廃棄に備えてデジタル化し、クラウドサーバーで保存・管理する。

人々の記憶など、時と共に失われる付加情報も、資料ごとに収集しデータ化して保存する。そして蓄積データを世代間交流や広報や観光など、町の活性化に積極的に役立てていく。

地域の資産は、台風や地震、津波などの災害で突然失われる可能性がある。それをデジタル化して次世代に残すだけではなく、利活用しやすい形で提供するところまでをITでサポートするのが、同サービスの特徴である。

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新サービスを発表する「あわえ」の
吉田基晴社長

モデルケースとなる美波町では、個人的な家族写真から、法人や行政などが保有する歴史的な人物や建物の写真まで、幅広く町の文化資産を集める。パートタイムで同社が雇用する町民が主体となって、高齢者インタビューなどを進め、各資料にまつわるストーリーを探るという。

夏には利用料金体系などを定めてGOENシステムを商品化する計画で、全国各地の自治体行政などへの導入を目指している。

あわえの吉田基晴社長は、2003年にIT企業「サイファー・テック」を創業した。2012年に同社のサテライトオフィス「美波Lab」を自身の出身地でもある美波町に構え、過疎化の厳しい現実に直面。2013年6月、地域の課題解決に取り組む株式会社として、あわえを起業した。

社長を含め5人の社員は、東京との交互勤務が2人、美波町移住が2人、地元採用が1人という構成で、この多様な視点がアイデアを生むという。

29日に開かれた事業構想説明会で吉田社長は、同社の3本柱を「文化資産の保護・継承」「地域産業の保護・振興」「地域コミュニティーの保護・振興」と紹介。「中心人物である住民が生き生きと生活できる場づくりをお手伝いしていきたい」と抱負を述べた。

「志」のソーシャル・ビジネス・マガジン「オルタナ」

「環境とCSRと志のビジネス情報誌」。CSR、LOHAS的なもの、環境保護やエコロジーなど、サステナビリティ(持続可能性)を希求する社会全般の動きを中心に、キャリア・ファッション・カルチャー・インテリアなど、幅広い分野にわたり情報発信を行う。
雑誌の他、CSR担当者とCSR経営者のためのニュースレーター「CSRmonthly」も発行。CSRの研究者や実務担当者など、約20名による最新情報を届けている。

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