カーボン・マーケットEXPO2014に173品目が出展
セット商品「秋田しいたけ 八峰美人」
環境省は3月4日、東京で「カーボン・マーケットEXPO2014」を開催した。クレジット創出事業者やカーボン・オフセットに取り組む事業者など84の企業・団体が出展。会場では、第3回カーボン・オフセット大賞の授賞式も行われた。(オルタナ編集委員=瀬戸内千代)
カーボン・マーケットEXPOは、クレジット創出事業者と、それを購入してカーボン・オフセットを実行する事業者とのマッチングを図り、炭素市場の拡大を目指すイベントで、今回が3回目となる。
カーボン・オフセットは、自らの排出量を他の場所の削減量(クレジットなど)で埋め合わせて相殺する取り組み。消費者は、オフセット・クレジット付きの商品やサービスを利用することで、手軽に温室効果ガス削減プログラムに参加できる。
会場には、クレジット付き商品・サービスを一覧できる「カーボン・マーケットギャラリー」が設けられ、173品目が展示された。
一例として、峰浜培養は、秋田県八峰町産のシイタケ「八峰美人」(写真)を出展した。ほだ木に残ったシイタケは、これまでB級品とされ、エネルギーを使って廃棄していたが、規格に合わないだけで味も良いため、森林吸収型のクレジット付きで商品化した。
同商品は、3月1~2日に東京で開催された一般向けイベント「カーボン・オフセット×地域応援プロジェクトin KITTE~みんなの応援で地域を元気に~」で、クレジット分を上乗せした1パック300円で試験販売された。
八峰町農林振興課の木藤誠氏によると、「1日目の早い段階で売り切れた。50円は白神山麓の森林支援に役立てますとピーアールしたところ、それを聞いて納得した上で購入してくださった」と手応えを語った。今後は、都内デパートの地下街などでの発売を予定している。
カーボン・オフセットの取り組みは、台風など自然災害の増加が事業に直接影響を与える保険業界にも広がりつつあるという。カーボン・オフセット推進ネットワーク主催の「第3回カーボン・オフセット大賞」では、合計1万トンに上る二酸化炭素をJ-VER購入で相殺した日本興亜損害保険が環境大臣賞を受賞した。
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