Global CSR Topics

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「ヨーロッパにおける株主エンゲージメントの状況」など2件の海外ニュース


The State of Shareowner Engagement in Europe ~ヨーロッパにおける株主エンゲージメントの状況~

Eurosifが今年発表した、Shareholder Stewardship: European ESG Engagement Practice 2013について、その概要を伝えている。

この論文では、次のような主要なポイントについて、各種調査データやEurosifが独自に設定しているESGエンゲージメントを行っていく上での5つのフェーズについても紹介している。

  • 投資家は十分なビジネス分析に基づき、建設的で、戦略的そして目標化されたエンゲージメントを通じて、ESGエンゲージメントからプラスの結果を達成することができる。
  • 政策立案者は、企業や投資家が全体的な政策目標を達成するため、参画の障壁やコストを削減し、透明性を改善するような法律制定や取り組みを複合的に利用できる。
  • 企業は、取締役や経営レベルとの対話を可能としたり、重要なESG情報の開示方法を改善することによって、投資家と建設的な関係性を構築できる。
Social Fundsのオリジナル記事へ(英文サイト)



ESG投資バリューチェーンにおける注目すべき動き(1)(ESGコミュニケーション・フォーラム)

三井住友信託銀行経営企画部・CSR推進室・CSR担当部長の金井司氏による、金融機関が考えるESG投資バリューチェーンについて、最新動向を3回に渡って掲載するシリーズの第1回。

第1回では、「SRIの源流」について、そして「現在の国際社会とESG」について簡潔にまとめてある。SRIからE(環境)、S(社会)、そしてG(コーポレート・ガバナンス)が、メインストリームの投資家に取り扱われるようになる背景のポイントが整理されている。

第2回から「ESG投資バリューチェーンと最新動向」としてそのバリューチェーン上での流れに即し、関係するテーマについて考察が展開される。

「企業の非財務情報開示(報告書ガイドライン)」「企業のIR担当者」として情報発信を行っている企業サイドの状況について、また「非財務情報開示に関する規制当局の動き」「証券取引所のイニシアティブ」「急拡大するPRI(国連責任投資原則)の影響力と高い戦略性」において規制当局や証券取引所、そしてPRIがその署名機関:投資家(Asset Owner)、運用会社(Asset Manager)、サービス機関(Service Provider)の役割を意図的に引き出している点などについてまとめられる予定だ。

そして第3回には、「サービス機関によるESG情報提供の拡充」「進化するESGインテグレーション」「ESG投資を加速させている投資家(Asset owner)」として、金融情報提供サービス機関の動向、ESGインテグレーションとして投資意思決定に利用されるESGファクターの状況が続く。

総括的なESG投資、特に機関投資家の戦略的な役割を4つの要因で説明された後に、全体のまとめが掲載される予定になっており、今後の展開が楽しみな新連載だ。

尚、フォーラム・メンバー登録をしておくと、最新情報のアップを知らせてくれる。

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2013/10/16

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