STEM玩具ブーム おもちゃで取り組むジェンダー平等
参加させていただいた「ジェンダーとメディア」シンポジウム、無事に終わりました。
当日の様子が記事になっていますので、よろしければご覧下さい。
(フォーラム)ジェンダーとメディア(朝日新聞デジタル)
準備にあたって改めて色々な事例を調べていたのですが、
一番印象に残っているのが、この女の子の動画です。
「スーパーヒーローが好きな女の子だっているわ!」
米国在住のライリーちゃん4歳。
何をこんなに怒っているのかというと、
「女の子にはプリンセス、男の子にはスーパーヒーローを買わせようとしてる!」 「スーパーヒーローが好きな女の子だっている!」 「プリンセスが好きな男の子だっている!」
この動画は500万回以上再生され、CNNなどのニュースでも取り上げられました。
以前、男の子向け・女の子向けおもちゃという分類は大人たちが決めたもので、 子どもにとっておもちゃはおもちゃ、という記事(「おもちゃの世界はジェンダーフリー」)を書きました。
そうしたジェンダーを固定化しない取り組みに加えて、おもちゃの世界では より積極的にジェンダーのギャップをなくしていこうという動きがあります。
空間把握能力を高め、力学の基本を学ぶSTEM玩具
その1つが、女の子向けのSTEM玩具。
Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)でSTEM。 米国では、オバマ政権時代のSTEM分野の女性を増やそうという方向性とも相まって、 遊びながら理系の力を高めるおもちゃへの注目がこの数年で高まっています。
ブームの先駆けとなったのが、GoldieBloxと、Roominate呼ばれるシリーズです。 組み立て玩具やドールハウスで遊びながら、空間把握能力を高め、 力学の基本を学ぶことができます。
いずれもクラウドファンディングで資金を調達して製品をリリースすると、瞬く間に人気に。トイ・オブ・ザ・イヤーに選ばれ、トイザらスやウォルマートでも取り扱われています。
GolideBloxが最初に流したCMがこちら。同社は他にも印象的な動画を何本も制作しています。
日本企業も将来のジェンダー平等につながる視点を
大手メーカーにもその動きは広がり、マテル社のバービーはコンピューター・エンジニアに職種の幅を広げ(ただしその描き方が問題になりました)LEGOは女性の科学者や天文学者が活躍する研究所シリーズを発売しています。
おもちゃはその最たるものですが、小さい頃から親しんできたものや、触れてきた情報によって、将来の職業選択の幅が左右され、男女の賃金の格差や生きにくさにつながるとしたら。
持続可能な開発目標SDGsの目標5はジェンダー平等。こんなところにも、SDGsに取り組むヒントがあります。
積極的に次世代育成に取り組む日本企業には是非、将来のジェンダー平等につながる視点を取り入れていっていただけたらと思います。
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