【EU】欧州委のサーキュラー・プラスチック・アライアンス、署名機関が100を突破。再プラ利用拡大
欧州委員会は9月20日、プラスチック廃棄物を削減し、再生プラスチックの活用を拡大する宣言「サーキュラー・プラスチック・アライアンス」に、政府機関及び企業合計100以上が署名したと発表した。同宣言は、2025年までに欧州で毎年1,000万t以上の再生プラスチックを活用することを掲げている。同目標は、欧州委員会が2018年に策定した「プラスチック戦略」に沿うもの。
同宣言では、目標数値を達成するためのアクションとして4つを設定している。
- プラスチック製品の設計を改善し、リサイクル性を高め、再生プラスチックを組み入れていく
- EU全体でのプラスチック廃棄物の収集、分別、リサイクルに関するポテンシャルや投資ギャップを特定する
- プラスチック循環に向けた研究開発アジェンダを設定する
- EU内のプラスチック廃棄物のバリューチェーン全体を追跡するために、透明性が高く信頼のおける監視システムを確立する
目標設定の背景には、EUにおいてプラスチック廃棄物のリサイクルがほとんど行われていないことがある。事実、毎年ヨーロッパで収集される2700万t以上のプラスチック廃棄物のうち、リサイクル工場に送られているのは3分の1未満。その結果、ヨーロッパで販売された再生プラスチックの総量は400万t未満に留まり、EUにおけるプラスチック市場に占める再生プラスチックの割合は8%に過ぎないという。
こうした事態を受け、欧州委員会は2018年12月、「サーキュラー・プラスチック・アライアンス」を発足。署名した中小企業、大企業、企業団体、スタンダード作成機関、研究機関、地方自治体は、自然界でのプラスチック廃棄物ゼロと埋め立てゼロへの移行に向けた取り組みを行う。
【参考】【EU】欧州委、サーキュラー・プラスチック・アライアンス発足。関係企業集め行動設定。自動車・建設も
2019/9/23
Sustainable Japan
Sustainable Japan
Sustainable Japanのホームページはこちら
- 【国際】国連グローバル・コンパクト、企業向け「公正な移行」ガイダンス発行。10のアクション [Global CSR Topics]
- 【国際】EUとアメリカ、健康分野におけるタスクフォースの設立を発表。3つの柱 [Global CSR Topics]
- 【国際】RMI、紛争鉱物報告テンプレートを更新。CMRT6.3公開 [Global CSR Topics]
- 【アメリカ】フィリップスとヴァンダービルト大学医療センター、放射線科でのCO2削減で協働 [Global CSR Topics]
- 【日本】GPIF、将来の産業構造の見通しに関する報告書公表。自由応募で情報収集 [Global CSR Topics]
- CO2
- CSR
- CSRレポート
- CSR革新室
- ESG
- EU
- GRI
- IIRC
- SDGs
- YUIDEAセミナー
- アメリカ
- カーボンニュートラル
- サステナビリティ
- サステナビリティレポート
- サプライチェーン
- サーキュラーエコノミー
- セミナー
- セミナー開催
- ダイバーシティ
- プラスチック
- プレスリリース
- マテリアリティ
- リサイクル
- 中国
- 人権
- 再生可能エネルギー
- 取材記事
- 太陽光発電
- 情報開示
- 投資家
- 新型コロナウイルス
- 日本
- 東日本大震災
- 株式会社YUIDEA(旧:株式会社シータス&ゼネラルプレス)
- 気候変動
- 海外CSR
- 温室効果ガス
- 環境省
- 生物多様性
- 社会貢献活動
- 経済産業省
- 統合報告
- 統合報告書
- 自然エネルギー
- 電気自動車