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KLMオランダ航空が呼びかける「Fly Responsibly」

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気候変動への影響から、欧州では飛行機の利用を控えようという動きが市民の間で起きています。そうした中、航空会社自身が、飛行機の利用を控えようと呼びかけたキャンペーンが注目を集めました。

KLMオランダ航空が今年6月に発表した意見広告では、
「いつも直接会う必要がありますか」
「飛行機ではなく電車で移動できませんか」
と、責任ある飛行機の利用(Fly Responsibly)を呼びかけています。

顧客に呼びかけるだけではなく、KLM自身も、オランダ-ベルギー間の近距離フライトの本数を減らして、代わりに高速鉄道と提携して鉄道の利用を促していくとしています。

飛行機の利用者が減れば、当然同社の売り上げにも影響します。

しかしそれ以上に、近年の気候変動の影響、及びそれに伴う規制の行方は、近い将来事業そのものにとっての大きなリスクとなり、現在のビジネスのあり方をそのまま続けることは持続不可能であるという認識が出発点となっています。

「Fly Responsibly」という言葉に集約される、同社が始めた持続可能な航空産業のためのキャンペーンでは、自社としての取り組みだけでなく、顧客や業界全体に対して責任ある飛行機の利用を呼びかけており、社外に対して働きかけていくことも目指しています。

同社の取り組みで注目しているの1つが、バイオ燃料促進のためのKLM Corporate BioFuel Programmeです。

国内外でバイオ燃料の開発は加速していますが、現状はまだまだ供給量も限られ、従来の化石燃料と比べると、価格も3倍程度高いというのが実状です。そうした中、KLM航空は業界全体にバイオ燃料の導入拡大を呼びかけ、その一環として、自社フライトを利用する企業に対して、企業が自社従業員のフライト利用相当分について、差額分を上乗せして支払うというプログラムをスタートしました。

この枠組みを通じて、KLM航空は顧客のバイオ燃料需要を可視化し、賛同する企業からの資金調達が可能となります。賛同する企業は自社のオフセットの一部に充てることができ、資金を提供することで長期的な量産化と低価格化につながり、航空業界のバイオ燃料への転換を支援できます。

最近ではマイクロソフトがプログラムに参加しました。
KLM and Microsoft join forces to advance sustainable air travel

KLM航空のバイオ燃料使用量は年々拡大し、現在はロサンゼルスとアムステルダムの大陸間フライトの全便がバイオ燃料に切り替わっています。

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1社では変化を起こせないことを前提に、賛同するステークホルダーを巻き込みながら業界全体への変化につなげていく。学ぶべき取り組みです。

EcoNetworks
Sustainability Frontline [原文はこちら]

2019 / 12 / 3 | 執筆者:野澤 健 Takeshi Nozawa


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