Global CSR Topics

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【国際】小売大手、脱炭素化へのアクション続々。再エネ、EV、プラ削減等。テスコ、ウールワース

英小売大手テスコは11月13日、2035年までの二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)目標の実現に向け、英再生可能エネルギー投資ロー・カーボンとパートナーシップを締結すると発表した。電力調達と輸送で二酸化炭素排出量を削減する。

電力調達では、ロー・カーボンが計画している英エセックス、アングルシー、オックスフォードシャーの新たな太陽光発電所3ヶ所から電力を調達する契約を締結した。発電量は最大130GWh。年間約3万tの二酸化炭素排出量が削減できる。同社は、英国のテスコ小売店全店への太陽光発電パネルを設置を進めており、すでに60店舗に導入済み。2019年には、陸上風力発電所5ヶ所からの調達も行い、2030年までにグループ全体で100%再生可能エネルギー調達を達成する見通し。

輸送では、英国での電気自動車(EV)の普及のため、2020年末までにテスコ小売店舗600ヶ所に充電スタンドを2,400台設置する。11月には、2028年までにグレーターロンドンでの宅配用に電気自動車(EV)30台を投入する計画も発表済み。

同社は2035年までに二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)を目標としており、英政府の2050年目標より15年早く達成予定。その他食品サプライチェーンと製造では、二酸化炭素排出量を35%削減し、農業でも15%削減する。

またテスコは、ハードチーズ商品40種を対象に、包装方法の切り替え行い、プラスチック260tを削減することも発表。従来の正方形の460gのジップ付きプラスチック包装から400g包装に切り替える他、チーズ配送時のプラスチックトレーの利用も廃止する。

同社は、「4R(Remove, Reduce, Reuse, Recycle)戦略」として、リサイクル不可能な包装や過剰包装の削減を掲げており、食品廃棄防止等を理由に包装を無くすことが困難な場合は、テスコはサプライヤーと協働で最小限まで削減することに取り組んでいる。

豪小売大手ウールワースも11月12日、2025年までに事業全体の電力を再生可能エネルギーに切り替え、2050年までに二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)だけでなく、カーボンネガティブを実現すると発表した。さらに事業電力を100%再生可能エネルギーで調達することを目指す国際イニシアチブ「RE100」へも加盟した。

今回の発表は、同社の2025年までのサステナビリティ計画の一環。同計画では、「地球(Planet)」「製品(Product)」「人(People)」を主軸とし、顧客、従業員、地域コミュニティ、環境により良い影響を与えるためのイニシアチブを推進する。

同社は、再生可能エネルギーへの移行のため、今後5年間での大規模投資を実施予定。ウールワース小売店舗全店のエネルギー転換のため、再生可能エネルギー発電事業者に支援を呼びかけた。オーストラリア150カ所以上の小売事業者と、再生可能エネルギー電力購入契約を締結する。

同社は、省エネ改善イニシアチブを通じ、すでに二酸化炭素排出量を2015年比24%削減。2030年目標である自社事業からの63%削減、サプライチェーン全体からの19%削減は、科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)からも承認を得た。

同社はその他にも、食品廃棄物、持続可能な包装・容器、サステナブル調達に関する2025年目標を設定。食品廃棄物対策としては、2025年までに食品廃棄物の埋め立てゼロを掲げ、食料援助NGOのOzHarvest、フードバンク、FareShareを協働。まだ食べることのできる売れ残り食品を100%再配布する。

包装・容器では、2023年までに同社ブランド製品の包装・容器を100%リサイクル・再利用・堆肥化可能にする。同社は過去2年間、プラスチック廃棄物削減・リサイクル性能向上プログラムを通じ、包装・容器でのプラスチック消費量を1,320t削減済み。

また森林破壊対策として、2025年までにパーム油、木材、紙パルプ、包装等、自社ブランド製品への影響が大きいサプライチェーンでの森林破壊をゼロにすると宣言した。

【参照ページ】

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所 [原文はこちら]

2020/11/19
Sustainable Japan

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