Global CSR Topics

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欧州委、EUからOECD非加盟国へのプラスチック廃棄物輸出を禁止。バーゼル条約附属書改正の要求を超える規則に

欧州委員会はこのほど、プラスチック廃棄物の輸出入およびEU内の輸送に関する新規則を採択し、2021年1月1日より施行した。同規則は、リサイクル用に輸送されるきれいなプラスチック廃棄物を除き、EUからOECD非加盟国へのプラスチック廃棄物の輸出を禁止する。

2021年1月1日に発効したバーゼル条約改正附属書では全締約国に対して、条約の対象となるプラスチックの輸出に相手国の同意が必要となることが定められた。今回欧州委が定めた新規則は、その要件を超えるものとなり、EUの廃棄物輸送規則(EC/1013/2006)を修正する。新規則の内容は以下のとおりだ。

EUからの輸出

  • 有害なプラスチック廃棄物およびリサイクル困難なプラスチック廃棄物のEUからOECD非加盟国への輸出は禁止される
  • リサイクル予定のクリーンで無害な廃棄物のEUからOECD非加盟国への輸出は、特定の条件下でのみ許可される。輸入国は、輸入に適用する規則を欧州委員会に示さなくてはならず、EUからの輸出は、輸入国が定めた条件下でのみ許可される。法制度に関する情報を提供していない国については、「事前通知および同意手続」が適用される
  • 有害なプラスチック廃棄物およびリサイクル困難なプラスチック廃棄物をEUからOECD加盟国に輸出する場合は、「事前通知および同意手続」の対象となり、輸入国と輸出国の両方が輸送を承認しなくてはならない

EUへの輸入

  • 有害なプラスチック廃棄物およびリサイクル困難なプラスチック廃棄物を第三国からEUに輸入する場合は、「事前通知および同意手続」の対象となり、輸入国と輸出国の両方が輸送を承認しなくてはならない

EU域内の輸送

  • 「事前通知および同意手続」は、有害なプラスチック廃棄物およびリサイクル困難で無害なプラスチック廃棄物のEU域内の輸送にも適用される
  • 回収を目的とする無害な廃棄物のEU域内のすべての輸送は、これらの新しい規制から免除される

過去10年間で、プラスチック廃棄物の管理されていない取引が増加し、環境と公衆衛生に損害を与えている。2019年、EUは150万トンのプラスチック廃棄物を主にトルコとマレーシア、インドネシアとベトナム、インドと中国などのアジア諸国に輸出した。新しい規則は、プラスチック廃棄物を持続可能に管理する能力と基準を持たないことが多い第三国へのプラスチック廃棄物の輸出に終止符を打つものとなる。これは、欧州グリーンディール(2019年12月発表)と新サーキュラーエコノミー行動計画(2020年3月発表)の重要な取り組みでもあり、プラスチック廃棄物を削減して、より良い分別とリサイクルの促進を目的としたEUプラスチック戦略(2018年1月発表)に貢献する。

欧州委の環境・海洋・漁業担当のヴィルギニユス・シンケヴィチュウス委員は、「これらの新規則は、EUで発生する廃棄物に対して責任を果たしているという明確なメッセージを送ります。プラスチック廃棄物の輸出は、非常に厳しい条件下でのみ許可され、未分別のプラスチック廃棄物のOECD非加盟国への輸出は完全に禁止されます。これは、プラスチック汚染との戦いと循環型経済への移行、および欧州グリーンディールの目標達成における重要なマイルストーンです」と述べている。

【プレスリリース】Plastic waste shipments: new EU rules on importing and exporting plastic waste

【参照サイト】

2021/1/20 Circular Economy Hub
[原文はこちら]

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