カナダでプラスチック協定が発足。40を超える組織がプラスチック廃棄ゼロに向けて集結
英国サーキュラーエコノミー推進機関のエレン・マッカーサー財団のイニシアチブであるPlastics Pact(以下、プラスチック協定)が1月27日、カナダでもCanada Plastics Pact(以下、CPP)として発足した。
プラスチック協定は、プラスチックごみと汚染に対する世界規模のネットワークであり、すでに英国・フランス・ポルトガル・オランダ・米国・チリ・南アフリカなどの国別ネットワークが広がっている。この問題に関する重要な知識を共有し、協調して行動していくことを目指す。各国のプラスチック協定は、世界中の企業・政策立案者・NGOを結集し、目標を共有し、彼らの専門知識と協力のもと、プラスチックごみと汚染に対する地域および全国規模での解決策を生み出している。
CPPは、国際NGOのNatural Step Canadaが指揮し、カナダのプラスチックバリューチェーン全体にまたがる企業・政府機関・NGOを含む40以上の組織を結集、プラスチックを巡る循環型経済実現のための共通の目標達成に向けて取り組む。 このイニシアチブを進めるにあたり、カナダ政府・クラフトハインツカナダ・ネスレカナダ・ウォルマートカナダなどの企業が参加しており、さらに多くの組織の参加が見込まれている。
参加者は、2025年に向けて次の4つの共通の目標達成のために協業し、達成に対する進捗状況は毎年公開される。
- 問題がある、あるいは不要であるとされるプラスチック包装のリストを定義し、それらを無くすための措置を講じる
- 再利用・リサイクル・堆肥化可能な設計がされているプラスチック包装の100%使用に向けた取り組みを支援する
- プラスチック包装の少なくとも50%を効果的且つ確実にリサイクルまたは堆肥化可能にするために積極的な行動を起こす
- プラスチック包装の全重量のうち、少なくとも30%をリサイクル素材にする
「2025年の目標を明確に設定し、達成に向け協力することにより、CPPに参加している企業や政策立案者は、プラスチックが廃棄されたり汚染の原因になったりすることのない循環型経済の実現に向け重要な一歩を踏み出しました。新プラスチック経済のイニシアチブにすでに世界中の1,000以上の組織が集まっており、今回カナダが加わったことで、さらに多くの組織が団結していくことを期待しています」と、エレン・マッカーサー財団、プラスチック協定プログラムマネージャー、Sonja Wegge氏はカナダの参加を歓迎している。
「CPPに参加するのは、カナダのプラスチックバリューチェーン全体から集まる多様なリーダーです。廃プラスチックゼロ経済を達成するという彼らの心からのコミットメントに感銘を受けています。これは、革新的なソリューションを広げていくため、お互いの障壁を超えていこうという彼らの強い意欲の現れです」 と、Natural Step CanadaのCEOであるDavid Hughes氏はこの取り組みに期待する。
【参照記事】Canada joins the Plastics Pact network
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