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今、アメリカで夏が「Danger Season(危険な季節)」と呼ばれる理由

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「今年の夏の暑さは異常だ」 きっと多くの人がそう感じているだろう。実際、今年は日本の観測史上初めて、6月に40℃超えの気温が群馬県で観測されたほか、東京でも6月の時点で観測史上最も早い猛暑日を記録するなど、未曾有の暑さが続いている。

夏の暑さが厳しさを増しているのは、日本だけではない。米国でも、ここ数年、特に今年は暑さに関する様々な記録が更新されているという。

そこで米国では、夏を「Danger Season(危険な季節)」と呼ぶ動きが始まっている。これは環境や社会問題の解決を目指す米国の科学者団体・憂慮する科学者同盟によるキャンペーンの一部だ。「夏=外遊びに最適な季節」というイメージを、「夏=危険な季節」というイメージに置き換え、人々に注意や暑さ対策を促す狙いがある。

憂慮する科学者同盟によると、Danger Seasonは、ハリケーンや山火事などの災害が発生しやすい5月から10月までの期間を指すという。特に今年の夏は、平年以上に多くのハリケーンと山火事が発生する見込みなのだそうだ。夏はこれまで、多くの人がビーチやプールに向かう季節だったが、今後は、熱波に苦しみ、山火事から逃げ、ハリケーンから非難する人々が多い季節となってしまうのかもしれない。

実際、米国の今年の夏は、記録的な猛暑だ。特に南西部では激しい熱波に襲われ、12以上の都市で最高気温の記録を更新したという。また、中西部のカンザス州では、熱波の影響で牛が大量死するという事件も発生した。牛たちの死因は熱中症だと推測されているそうだ。

夏がDanger Seasonと呼ばれることで、夏の楽しみが奪われるように感じてしまう人もいるかもしれない。しかし憂慮する科学者同盟は、決して人々の夏の楽しみを奪い去りたいわけではなく、あくまで人々が夏の脅威を正しく理解してくれることを望んでいるのだ。

実際、暑さによって命を落としてしまうケースは、他の異常気象と比べて、人々の心掛け次第で予防がしやすいとされている。例としては、エアコンを使用せずに高齢者が自宅で亡くなるケースや、アスリートが練習中に熱中症で命を落とすケースなどが挙げられる。

また、夏をDanger Seasonとして認識することは、気候変動の深刻さを実感することにもつながり、環境問題への意識を高めることにも役立つだろう。

だからこそ、こうしたニュースを踏まえて私たちにできることは、暗い気分になることでは決してなく、ニュースを知識として生かし、適切な対策を取ることで、夏をしっかり楽しむことだ。

身近な例で言えば、熱中症対策に日傘を使用する、マイボトルを持ち歩いてこまめな水分補給を心掛ける、などのアクションが挙げられるだろう。皆さんにもぜひ、今年から新たな夏の習慣を作って、危険性は意識しつつも、夏を満喫してほしいと思う。

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