« 世界初、サステナビリティ認証資格の誕生 | トップページ | インド発の反コカ・コーラ運動が米国へ波及 »

米マサチューセッツ大学アムハースト校のリサーチセンター、PERIが、が空気汚染企業100社をランク付けしたリストを発表しました。上位3社は、トレドを拠点にした自動車部品製造会社のダナ社、GE、ジョージア・パシフィックです。

ミスフォーチュン100と題されるこのランキングは、米国国内を拠点とする産業施設が生み出す、何百という有毒な化学物質が空気中に放出される重量をもとに算出されています。空気中の放出量に加え、相対毒性を持つがチェックリストの項目にはない化学薬品や、空気汚染によって影響を受ける人々の数も考慮に入れられています。

以前、このランキングが使用していたデータには現状が十分反映されておらず、下記の3つの問題点を抱えていました。
1. データはもともと化学物質の重さで算出されており、毒性の強弱が考慮に入っていなかった。
2. 有毒化学物質の放出によって影響を受ける人口が反映されていなかった。
(例えば、人口の密集した地域・郊外によって、影響を受ける人数が変化する)
3. データが各工場ごとに集められており、同じ企業の工場であってもそれが一つの企業の全体的なパフォーマンスを表すデータとして集計されていなかった。

今回のランキングはこれらの問題点が改善され、毒性や空気汚染の影響を受ける人口も考慮にいれられました。そのため、ランキングが大きく入れ替わり、例えば、アトランタに拠点を置く、サウザン・カンパニーは、以前のランキングでは(今回一位だった)ダナ社より78倍の環境汚染を起こしているという結果でしたが、その有毒性や人々への影響を含まれた今回の結果では、ダナ社より大きく下る57位にランクインすることとなりました。

企業はさまざまな側面において活動が評価されています。業種によって、大きく環境負荷が異なることは事実ですが、このようなランキングでは企業全体として一国にどれだけ負荷をかけているかが公表されています。業種でなく企業として、社会の一員になるためには、最低限必要なことをクリアしていかなくてはいけなくなってきたといえます。


「ミスフォーチュン100」について:
フォーチュン500、フォーブス500、S&P500にあがる米国大企業を対象に最も空気空気汚染をおこしている企業のランキングを行ったもの。今回のトップテンは文中の3社以外にイーストマン・コダック、ボーイング、USスティール、ダウ・ケミカル、イーストマン・ケミカル、コノコ・フィリップス、デュ・ポンとなった。


◆「フォーチュン500」:
米国ビジネス雑誌「フォーチュン」が、売上順にリスト化したもの

◆「フォーブス500」:
米国ビジネス雑誌「フォーブス」が売上高、利益、総資産、時価総額の4項目の総合評価(米国企業のみ)

◆「S&P500」:
米国の投資情報会社S&P(スタンダード・アンド・プアーズ)社がニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所、NASDAQ登録の合計500銘柄について発表する株価指数

コメントを投稿

※ブログの管理者が公開を承認するまでコメントが反映されない場合がありますので、ご了承ください。

このページのトップへ