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国際NGO 「森林管理協議会 (FSC) 」 が運用するFSC森林認証制度は、世界唯一の森林保護を目的としたもので、適正に管理された森林から算出した木材に認証マークを付ける制度です。1993年に設立された目的は、「適切な森林管理を認証し、その森林で生産された木材及び木材製品をラベリングすることを通じて、持続可能な森林管理を普及させること」と謳われています。

環境コミュニケーション、CSR・サステナビリティ報告書などを通して進められている非財務情報の開示は紙媒体で行われることが多いことから、最近は適切な森林管理によって作られたFSC認証紙を使用するコミュニケーション・ツールをよく見かけます。しかし、逆にウルグアイではFSC認証を行う森が地域に悪影響を与えているという報告がありました。

ワールド・レインフォレスト・マネジメントの報告によると、ウルグアイではFSC認証が大規模で行われているため、単一品種だけが育つ森林になっていると警告しています。大規模な単一品種木材プランテーションにより、環境面では表流水、地下水に影響を与え、植物相、動物相、地形に多大な変化を及ぼしています。さらに、それが農業や酪農(羊)、養蜂業などといった土地の経済活動に制限を与えているとしています。

社会面では、企業や外国人によって広大な土地が所有されることで土地所有が独占され、農村の人離れが加速し、さらには農村の人口減少が農業生産量に影響を与えていることなどが挙げられています。そして、同調査はFSC認証のための森林保護活動が大規模になると、実は地域社会にもたらされるメリットは非常に少ないと結論付けています。


Greenwash: critical analysis of FSC certification of industrial tree monocultures in Uruguay

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