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アジア金融の中心、香港の某銀行マンが先日、顧客を連れてシンガポール企業を訪問したところ、低所得層向けビジネスのキーワード、BoP(Base of the Pyramid)という言葉が飛び交い驚いたと言っていました。アジア・ビジネスの本流でも少しずつ変化が生まれてきているようです。

燃料価格の高騰、代替エネルギー、バイオ燃料の開発などの議論が活発化するなか、一部ではすでに大規模で環境にやさしいエネルギー供給の突破口をすでに見つける動きがみられます。


持続可能なエネルギーに関する活動を評価する英国の「アシデン賞」に入賞した10社は、温暖化ガス排出量が少ない低炭素企業の代表選手です。これらの企業が提供する再生可能エネルギーはあわせて900万人に供給し、190万トンの温暖化ガスを削減することになります。190万トンは、英国国民の70万人の排出量総量に相当する量です。

例えば、バングラデシュのグラミン・シャクティ(ビレッジ・パワー)では、ひとつの太陽光プログラムが導入されるだけで16万の住宅に太陽光システムを設置することができますが、英国では2,300戸程度の設置にとどまります。また、ひとつの太陽光システムでランプ4個、モノクロテレビ、ラジオ、携帯電話の充電を5時間分を補うことができます。資金は約400米ドルと安くはありませんが、価格を下げる代わり小額の支払いを受け付け、技術者により残金を2年からそれ以上の年数をかけて回収する仕組みにすることで事業として成立させています。

バングラデシュでは、灯油は高くて買えず、さらに環境に悪いため、人々は太陽光システムを使うことで日没後に一定の電力を使うことができるのです。子供は家で勉強、主婦は家事、、さらにビジネスも続けることができるようになります。この太陽光システムにメリットを見出す人々が年々増加していることからグラミン・シャクティは着実な成長を遂げ、現在は年間3000万米ドルの予算で2,000人の技術者を雇用しています。



日本でも、途上国の省エネ市場開拓をにらみ、企業100社による「世界省エネルギー等ビジネス推進協議会」が7月中旬を目処に設立します。途上国向けビジネスが環境を切り口に動き始めています。




ENERGY: Not So Small, And Beautiful

LONDON
Jun 19
IPS


●アシュデン賞(Ashden Award)
こちら

●「世界省エネルギー等ビジネス推進協議会」に関するニュース
こちら








[関 智恵]

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