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グローバル市場の8割を占めるといわれる、新興・途上国市場に対し、積極的なアプローチをかける欧州企業の取組みをご紹介します。


オランダ家電大手フィリップスは、電気へのアクセスが難しい地域に暮らす約20億人を含む未電化市場に明らかな商機を見出しています。


同社は以前から『煙の出ない料理用ストーブ』なども開発していましたが、特に照明器具は、単純な技術改良だけで途上国の農村の人々の生活に大きな変化をもたらせることが知られていました。


フィリップスが推進する未電化市場向け商品は、経済ピラミッド(BoP)の底辺に属す人々のニーズを満たすために特別にデザインされたもので、照明器具を中心に商品ラインを展開しています。


主な途上国向け商品ラインには、『Uday lamp』『Hand-crank Flashlight』『My Reading Light』などがあります。以下、それぞれ商品の特徴をご紹介します(フィリップのBoP戦略について詳しくお知りになりたい方は以下の関連情報欄をご覧ください)。


『Uday lamp』は、省エネランプ(CFL)と蛍光灯型LED照明を組み合わせ、さらに充電機能と太陽光パネルを搭載したもです。一日太陽光で充電すると、4時間分の照明が使用できます。

また、『Hand-crank Flashlight』』は、持ち運び可能な発電機で充電するもので、2分間手動ハンドルをまわすと、17分間分の照明が使用できます。
     『Uday lamp』(右側)、『Hand-crank Flashlight』(左側) /  プレスリリース


『My Reading Light』は、LED照明が搭載されている学生用勉強ライトです。ライトはシート状になっているが特徴で、夜中に勉強しても目に優しいように目の健康にも配慮しています。明るさ設定により3.5時間~9時間の照明が可能です。
     『My Reading Light』 / 『My Reading Light』を使用している子供の画像


BoP市場向け商品をデザインする際に重要なキーワードは「多面性」です。例えば、フィリップスの商品は、住環境の改善にも一役買っています。従来使われてきた照明は、一般的に灯油や汚れた燃料が多いのですが、これらの燃料は家中をすすだらけにしてしまうという弊害を生んでいました。家にいる時間が長い女性や子供たちが、このすすを吸ってしまい健康被害をもたらしてきたのです。



携帯電話大手ボーダフォンが、新興・途上国向け携帯電話の普及で、新規市場の掘り起こしに成功した事例に、フィリップスはならうことができるのでしょうか。


以前、インド取材の際に教えていただいた、ユニリーバの浄水器『Pureit』もまた、BoP商品としてインド支社が独自に開発したもので、過酷な環境でも安全で安くて大量の「飲める水」を作れるということでした。
    ・  ヒンドゥスタン・ユニリーバが独自開発した貧困層向け浄水器
       ニュース / 商品ホームページ







Good for the Eyes, Lungs, and Brain: Phillips Develops Off-Grid Lighting for Africa
08.19.09
TreeHugger.com






●関連情報


・ フィリップスの煙の出ないストーブ
  Philips Smokeless Stove Uses 80% Less Fuel, Saves Lives


・ フィリップスのBoP戦略(ライティング・アフリカ)
  Philips provides lighting Africa
   Partnerships -to reach the Next Billion Consumers(パワーポイントPDF)


・ フィリップスのBoP戦略に関するプレスリリース
  Philips targets education in Africa with new LED based solar powered lighting solutions
  Philips announces new range of solar powered LED lighting solutions for Africa






[関 智恵]


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