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日本でも一部の新聞で報道されていましたが、GreenBiz.comもまた、排出権取引が金融危機のあおりを受け、縮小傾向(半減)にあると報じています。しかし一方、別のニュースでは、投資対象がCO2に限られていない、SRI分野は大きな成長を遂げている、という興味深い違いがみられます。


【排出権取引は不調】

金融危機の影響で、企業が社会的責任(CSR)の取組みの一環で購入していたカーボンオフセットの総量が減少したことで、自主的なカーボン取引市場である排出権取引市場で取引総額が47%減少し、3億8700万USドル(2009年)となりました。

2009年に実施されたCO2の削減量は2008年比で26%減で9400万トンでした。この数値は今回4回目の発行となる報告書「Building Markets: State of the Voluntary Carbon Markets 2010」」のもので、Ecosystem Marketplace 、Bloomberg New Energy Finance .が作成しています。唯一良い成果を残しているのは米国市場だというこです。


国別では、全体の56%が米国で実施されたプロジェクトによるもので、次いで、南米、アジアの順となっています。


【SRIは好調】

一方、前回のニュースではフランスのSRI(社会的責任投資)業界は、金融危機の影響を受けず、むしろ成長したという報告があったとご紹介しましたが(「SRI運用資産、1年で70%増、金融危機の影響受けず:フランス)」ゼネラル・プレスCSRニュース2010年06月01日」 )、今回さらに英国でも、SRI投資が過去最高の95億ポンド(約1兆2600億円)に達したというニュースがありましたのでご紹介します。

CSRヨーロッパがEIRISの調査結果をまとめたプレスリリースを紹介しています。同ニュースによると、英国におけるSRIファンドは、1999年の時点で約20万人の投資家がおり規模は24億ポンド程度でした。しかし現在は約百万人いる投資家のうち約4分の3がSRI投資家で、総額95億ポンドにまで成長したということです。英国内のSRI投資は過去10年で大きく成長し、今では英国の投資家が活用できる環境・倫理投資ファンドは約100本あります(10年前は10本前後)。これは、国内の消費者の関心の高まりが背景にあるようです。





●関連情報

・ 報告書「Building Markets: State of the Voluntary Carbon Markets 2010」のダウンロード (こちら)



2009's 'Great Recession' Slashed Carbon Market in Half
June 14, 2010
GreenBiz.com

UK ethical investment hits record high of £9.5 billion
June 14, 2010
CSREurope






[関 智恵]


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