« 「カーボン・ラベル」、認知度が高まる英国では年内に2大ラベルに | トップページ | ニューズウィーク、第2回グリーン企業ランキングを発表 »


カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト(CDP)のポール・ディッキンソンCEOは最近、ウェブキャストにて、「気候変動はCSR部の領域を超え、調達部や財務部、さらには取締役会の領域まで広がっている」と述べました。同CEOのメッセージは、言い換えれば、気候変動およびその他のESG(環境、社会、ガバナンス)に関連する課題が企業の経営層トップの責任として扱わなれなければ、これらの課題は企業の事業活動および企業戦略の中核として捉えられることはないだろう、と指摘しているといえます。

CDPの2010年版調査レポート(「2010 S&P 500 Report」)は、FTSE Global500企業の85%が環境課題を取締役会レベルの問題として位置づけているのに対し、S&P500企業は46%だったと報告しています。また、Calvert Asset ManagementおよびThe Corporate Libraryが共同で作成した報告書はこのCDPの結論をさらに裏付けるものとなっています。

Calvert Asset ManagementおよびThe Corporate Libraryが発表した報告書「Board Oversight of Social and Environmental Issues」では、「北米企業における現在の環境および社会的課題への取締役会レベルの認識の動向および特徴」に注目して作成されたもので、企業規模が大きいほど取締役会レベルでCSRを担当する委員会を設置している傾向にあると結論付けました。

また、S&P100企業の65%がESG課題に対応する取締役会を設置していると公表しています。しかし、企業規模が小さくなるほど同数値は低くなり、Russell 1000では18%、Russell 3000では8%に留まっています。

同報告書の序文にはCalvertのバーネット・フリードマン氏およびThe Corporate Libraryのリチャード・ベネット氏が「(企業の)取締役会はいまだにこれら(ESG)の課題を楽天的なフィランソロピー、もしくはマーケティング課題として捉えており、重要で根本的な事業リスクもしくは競争力の面での差別化をもたらすものだとは捉えていない」と指摘しています。


Largest US Companies Report Board-Level Responsibility for ESG Issues
September 29, 2010
SocialFunds.com

●CDPの2010年版調査レポート(「2010 S&P 500 Report」)
CDP 2010 S&P 500 Report(PDF)

●Calvert Asset ManagementおよびThe Corporate Libraryが発表した「Board Oversight of Social and Environmental Issues」
Board Oversight of Social and Environmental Issues(PDF)






[関 智恵]


コメントを投稿

※ブログの管理者が公開を承認するまでコメントが反映されない場合がありますので、ご了承ください。

このページのトップへ