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同CSRニュースが昨年(2009年12月5日)、『CDP Water Disclosure(CDPウォーター・ディスクロージャー)』が2010年よりアンケートを開始するとご紹介しましたが(こちら)、その結果が発表されました。



カーボン・ディスクロージャー・プロジェクトは、総運用資産16超米ドル(137投資機関)にのぼる全世界の投資家が参加するプロジェクトです。これまで同プロジェクトは二酸化炭素(CO2)の排出量の開示に重点を置いてきましたが、昨年より新たな水イニシアチブが立ち上がり、各社へのアンケート調査を進めてきました。第1回目となる今回の調査は、FTSE Global Equity Index Seriesの500社を対象に302社に対してアンケートを送付し、回答を得た企業は150社でした。うち25社は自主的な回答とし、122社は回答内容を公開しています。

CDPは、同アンケートへの回答率は高く、各社が水資源に関わる課題を重視している現状を反映している、と述べています。そしてCDP会長のポール・ディキンソン氏は、「水はCO2に代わる新たな課題だろうか?水が長期的な企業経営を圧迫する課題であるという点では、イエスだ」、と述べています。

同報告書では、各社の経営課題において、水資源にまつわる課題が上位に浮上しつつある現状を明らかにしています。回答企業の67%が水関連課題は取締役会レベルの問題だと回答しています。化学業界のすべての企業が回答したのに対し、石油ガス産業、建設、インフラ、不動産業界の企業の回答率はあわせて29%でした。

ただ、同報告書では各社の情報開示の取り組み内容に着目した企業格付けは行われておらず、むしろ好事例の紹介をまとめた体裁となっています。

また、72%の回答企業が「エネルギーと水」を関連付けて管理することの重要性やその成果を認識していたという良い兆候もみられた、とも報告されています。




●関連ニュース

 ・ 『CDP、CO2の次は、、、「水!」――2010年よりアンケート開始』(CSRニュース2009年12月05日

●追記: CDPは新分野として環境配慮型都市に着目した「CDP Cities」と称されたイニシアチブを今月新たに立ち上げています。これは、全世界40都市を対象に温暖化ガスおよび気候変動緩和などに関連した都市政策を調査するものです。

・  「CDP Cities」(SocialFunds.comの記事)   Carbon Disclosure Project Launches CDP Cities






“Water the new carbon” as CDP’s Water Disclosure Project releases first results
November 11th, 2010
ResponsibleInvestor






[関 智恵]


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