「商品を購入したいと考えているが、
必ずしも製造元企業を信頼していない顧客に対し、
騒ぎを起こさず、法律にも触れずに、
いかに商品を売り込めばよいのか?」
GreenBiz.comが昨年開催した討論会「The Green Marketing Landscape: Ratings, Labels, and Certifications」にて、このような議題が挙げられました。
同議題に対し、消費者行動専門家、グリーン広告関連の法規制に詳しい専門家、環境配慮型商品の審査・保証に詳しい専門家を交えて意見が交わされました。同議論の成果として、4つの課題と4つのソリューションが紹介されています。
【 効果的なグリーンマーケティングが直面する基本的な課題 】
・ 顧客およびエンドユーザーからの信頼性の低さ
・ (商品宣伝時の)「エコ商品(環境配慮型商品)」と「サステナブル商品」との混同
・ 「誤った商品宣伝(商品表示・キャッチコピー等)」によるレピュテーション・リスク
・ 法的リスク(FTCグリーンガイド(※)が定めるグリーンウォッシング企業)
(※)米連邦取引委員会(FTC)は、企業が環境に配慮したことを示す表示を製品につける際の厳格な規則を含む、消費者製品向け「Green Guides」を策定している。
その他には、消費者はグリーン商品を購入したいと考えているものの、その定義が不明確である点も指摘されています。結果として消費者は製造元に問い合わせることになり、ウソをついた企業に対しては商品ボイコットなどを通じて企業を罰しようとします。
近年は消費者のみならず規制当局も企業の環境に関連した言動を注視しており、FTCが最近グリーンウォッシング企業に対して法的罰則を与えたことについても触れられています。FTCは09年6月に1件、09年8月に1件の計2件に対して対象企業に対して法的処分を下しています。(本件に関してはFTC関連ニュース、同09年6月、同09年8月で詳しく紹介されています。)
【 苦情回避、法的遵守、そしてグリーンウォッシュ企業にならないための4ステップ 】
・ グリーン商品として売り出したい商品・サービスを選定する
・ 使用する言葉に注意する(広義よりも狭義。できるだけ特定できる言葉を使うこと)
・ 商品もしくは梱包のどの部分が環境に配慮しているのかを詳しく書く
・ 宣伝文句を支える根拠を常に用意。根拠、根拠、根拠、、、
●GreenBiz.coが開催した議論の内容を詳しくお知りになりたい方は、こちらより登録後、ウェブキャストにてご覧いただけます。
http://www.greenbiz.com/news/2009/10/15/four-challenges-four-solutions-green-marketing
Four Challenges and Four Solutions for Green Marketing
October 15, 2009
GrenBiz.com
[関 智恵]