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2011年の展望の前に、2010年の総括をされたいという方は、こちらをご覧ください。

GreenBizがまとめた2011年の展望は概して、近年加速しつつある企業の本業におけるサステナビリティ活動が2011年も勢いを持続するとする一方で、より具体的な活動が求められるようになるということです。

「企業競争力の向上において、サステナビリティ・コミュニケーションの重要性が強まりつつある、との認識の広まりがある」との指摘は、大変興味深いです。

(Source: 5 Preditcions for Sustainability & CSR in 2011)

1.企業の本業におけるサステナビリティが引続き前進する

複数のエコノミストが、経済活動のなかで一層サステナビリティ分野が絡んでくると予想しています。ウォールストリート・ジャーナルでもまさに、エコノミストの間では2011年は、遅すぎる成長よりも経済の過熱がもたらすリスクの方が大きい年となるとの見方がある、と伝えた記事が掲載されたばかりです。サステナビリティは「大きな不況」が到来する都度、その原動力を強化するものとなります。

2.企業トップ主導のサステナビリティの重要性が増す

単なるステークホルダー対応としてのサステナビリティではもはや十分ではなくなります。ステークホルダーは企業がサステナビリティを実行できる領域を特定しその分野をリードするという、企業姿勢に一層関心を高めると予想されます。さらに、多くの企業リーダーが攻めのサステナビリティに転じることがもたらす利益を理解しつつあり、この傾向が強まるでしょう。これにより企業は、一段と他社の取組みに配慮する必要性が低くなるといえます。(例:スターバックスのBeta Cup campaign、ティンバーランドのGreen Index・Eco Index)

3.サステナビリティ・コミュニケーションにおける信憑性の向上

米連邦取引委員会 (FCT)にて2010年10月に発表されたサステナビリティ関連マーケティングおよびコミュニケーションにおけるガイドラインの登場(最終版が今年発表される見通し)や、企業のサステナビリティ活動に懐疑的な消費者やNGOの声が一層強まること、さらには、競合他社にあたる企業同士が互いの取組みを監視するケースの増加(例:P&GがSeventh Generationを攻撃)などが予想されます。特に競合他社に関しては、企業競争力の向上において、サステナビリティ・コミュニケーションの重要性が強まりつつある、との認識の広まりが背景にはあるようです。さらには、組織内部へのサステナビリティの浸透が深まると予想されています。

4.製品・梱包の段階(ライフサイクルの最終段階)への取組みが一層必要となる

価格の高騰、環境規制の強化がもたらすコスト高を背景に、古くなった製品から原料・資源の再利用を手がける製造業やリサイクル・サービス業は、2011年には大きな利益につなげられると期待されています。(例:中国のレアアース輸出規制)

5.企業の「弾力性(生き残る力)」に対する認識が高まる

ここでの企業の弾力性とは、「壊滅的な出来事など、予期しない変化に直面した際に企業が生き残り、適応し、成長する力」(The Center for Resilience at Ohio State University)を指します。どんな良いシナリオでも、人間的な要素が必要となります。予期できる場合も予期できない場合も、どんな事態に陥っても同様です。弾力性とサステナビリティの間には重なる部分が多いのです。


5 Preditcions for Sustainability & CSR in 2011
January 05, 2011






[関 智恵]

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