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様々な場面で電子化が進む昨今、企業のCSR報告書においてもまた、電子化の動きが進んでいるようです。このような動きはビジネス的には理に適っているものの、一方で新しい課題に直面しているのも確かです。

半導体の設計を手がけるAMD(NYSE: AMD) は過去17年にわたりCSR報告書を発行してきましたが、今年は最新の技術動向を活用することでより良いコミュニケーションの追求に乗り出しました。つまり、AMDは同社の「CSR報告書アプリ」の開発を目指したのです。

【モバイル向けCSR報告書のための7つのステップ】

以下がAMDが今回支援を求めたコミュニケーション・コンサルタント会社Caliber Creativeが提案するモバイル向けCSR報告書を作成するためのステップです。

[ステップ1] 目標設定(紙媒体、電子媒体の両方)。スケジュール設定、成果物の確認

[ステップ2] 電子媒体の種類の決定(今回の場合はiPad)。その普及手段の決定(ソフトウェアの作成、iTune等の活用)

[ステップ3] ライターによる文章の作成、報告書のデザイン等、従来通りの紙媒体のCSR報告書の作成・発行。この過程で主要メッセージが伝わるように配慮する。同過程でAMDのブランド責任者とのやり取りを進めることが重要。

[ステップ4] 紙媒体のCSR報告書を24ページ分に要約。

[ステップ5] アップル(iOS)およびアンドロイド向けアプリのプログラミングの開始。

[ステップ6] アプリの年間メンテナンス(更新)計画の策定
(アプリの開発、テスト、発表の工程には1ヶ月程度かかったが、例えばアップルは最低でもデータ更新に5営業日を要するが、実際はiTuneストアにiOSアプリを更新するための承認作業にかなり時間を取られたため、今後は同スケジュールを長く取るべきだと考える)。

[ステップ7] 一方で、CSRアナリストは調査のために詳細なデータを必要としていることから、AMDは100ページ以上から成るフルCSR報告書をウェブサイトにてダウンロードできるようにした。

結果的にAMDは紙媒体のCSR報告書(フルレポート)、アプリを通じた電子媒体のCSR報告書(24ページ程度)、そしてダウンロード可能な電子媒体のCSR報告書(フルレポート)の3種類のコミュニケーションツールを提供することで、最も環境負荷が少ない方法で多くのステークホルダーにアプローチすることを可能にしています。


【モバイル向けCSR報告書の課題】

モバイル・ツール向けCSR報告書は今後、さらに増えると予想されますが、この新たな手法がもたらすメリットとともに、例えば、効果的なツールとするためにはコンテンツの確実な更新など、さまざまな課題も把握しておく必要があります。コンテンツの更新には、更新ミス回避のためにも担当人員の割り当てや更新スケジュールの作成等の付随的作業が発生することでしょう。

AMDのCSR報告書、および各種コミュニケーション活動については、以下をクリックしてご覧いただけます。

Corporate Responsibility at AMD


7 steps to a mobile-friendly sustainability report

July 24, 2012

GreenBiz.com

●AMDについて ウェブサイト

● Caliber Creative ウェブサイト







[関 智恵]

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