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北京をはじめ中国主要都市のスモッグや大気汚染が深刻化しつつあるなか、中国政府にとって環境問題は無視できない課題になってきています。にもかかわらず、同政府による環境報告の多くが正確ではなく、いくつかのレポートは過去に発表された他の報告書の切り張りによって作成されている可能性があると現地のNGOが指摘しています。

(以下の個人ブログでは、今年頭に発生したスモッグは、在中米国大使館で測定していた計器が振り切れるほどのレベルだったと伝えています。『北京で過去最悪のスモッグ、米大使館屋上の計器が振り切れる』

中国のNGO、Green Beagleによると、中国政府が実施した環境インパクト調査の95%以上が偽造だと指摘しています。気象サービスを提供している国営のThe Chinese Academy of Meteorological Sciencesが、この偽造工作についてほのめかす態度を見せはじめているようです。

Green Beagleの創設者フェン氏によると「政府は(環境)情報の多くを偽造」しており、他の団体が通常2年を費やすような環境インパクト調査をたった2日で完成させている、「いくつかの報告書はほとんどが別の報告書の切り張り」だということです。

国民と国営メディア間で板ばさみ状態にあるThe Chinese Academy of Meteorological Sciencesに対し、正しい情報を国民に発表できないのであれば、環境汚染をモニタリングする専門機関としての看板を下ろすべき、と指摘する人々も出てきています。

このようななか、2013年1月上旬に北京市の環境汚染度が過去最悪のレベルに達しました。報道によると、PM2.5(浮遊粒子状物質)が1立方メートル当たり993マイクログラムを記録。世界保健機構(WHO)の基準では1立方メートル当たり25マイクログラムが健康を保てるレベルとしています。

多くの中国人は既に中国政府が管轄する環境汚染モニタリングサービスを信用しておらず、独自で観測するか、もしくは各国の大使館が実施するモニタリングサービスを参考に大気汚染状況を確認しているということです。

この現状を克服するためには、政府の透明性と民間の参画が必要、と同記事では指摘しています。


Amid Smog Deluge, China Environmental Reports Accused of Fraud
January 19, 2013
Epoch Times

● Green Beagle ホームページ






[関 智恵]

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