第10回 生物多様性交流フェア出展企業インタビュー
生物多様性交流フェア出展企業インタビュー
2010年は国連の定めた「国際生物多様性年」であり、2002年のCOP6(オランダ・ハーグ)で採択された「2010年目標(締約国は現在の生物多様性の損失速度を2010年までに顕著に減少させる)」の年でもある。
世界中で「生物多様性」に関する注目が高まる中、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が2010年10月18日~29日の日程で愛知県名古屋市にて開催された。1994年11月バハマにてCOP1が開催されて以来、今年で10回目となる会議である。環境省の発表によると、本会議には179の締約国、関連国際機関、NGO等から1万3千人以上が参加したとされている。またCOP10会場に隣接する白鳥地区では、生物多様性をテーマとした国際的な発表・交流展示会「生物多様性交流フェア」が開催され、期間中に11万8千人を超える来場者があった。本イベントではさまざまな出展者が、生物多様性への取り組みや具体的な活動についてブース内で展示し、来場者へ紹介していた。
今回は、本イベントに出展し、自社の生物多様性に関する取り組みについて情報発信、コミュニケーションを行っていた企業に対しインタビューを行い、「どのような思いで出展をしたのか?」「生物多様性というテーマに対しどのように取り組んでいるのか?」といった点について話を伺った。
東急不動産株式会社
CSR推進部 部長 兼 株式会社東急住生活研究所 副所長
吉田一居氏
社会の環境意識の高まりを受け、当社としても環境への取り組みを積極的に進めていく必要があると考えており、その中でも生物多様性は大きなテーマ。今はパラオの生態系保全を始めとする散発的な活動にとどまっているが、今回のCOP10参加をきっかけにグループ全体としての気風づくりにつなげていきたい。
NPO法人生態教育センター
NPO法人生態教育センター理事長
小河原孝生氏
今回は、積水ハウス株式会社さんとの共同出展で、企業とNPOのコラボレーションによる生物多様性保全活動を紹介している。私たちの住まいやその周辺にある生き物の営みを展示を通じて感じていただき、結果として私たちが、「同じ生き物として何ができるか」ということを考えてもらうきっかけにしていただきたい。
パナソニック株式会社
環境企画グループ
飯田慎一氏
パナソニックの生物多様性の取り組みを、「土地利用」「調達」「商品」の 切り口で紹介している。ご来場いただいたお客様の多くから、「パナソニックと生物多様性の つながりや考え方がよくわかった」とのお声をいただき手応えを感じている。 生物多様性は当社の事業活動の基盤であるとの認識のもと、COP10は終着点 ではなく、今後もさらに活動を進めていきたい。
アイシン精機株式会社
さわやかふれあいセンター 企業市民活動グループ グループマネージャー
杉田英俊氏
アイシン精機という企業が何をしているのかを知らなかったという方も多く、新しい企業の見方、つながりをご提案できたのではないか。今後は、「自然環境」「青少年育成」「共に生きる」の3つを柱に、企業市民活動を進めながら、地域の皆様と目線を合わせながら、社会にとってよい活動を行っていきたい。
アサヒビール株式会社
社会環境推進部 環境担当部長
堀内昌英氏
当社の環境保全キャンペーンである「うまい!を明日へ!プロジェクト」も第四弾となり、私たちの生物多様性に対する思いや活動が、社会にある程度認知されてきたと感じている。こうした活動は1回きりで終わりということではなく、継続的に活動を続けていくことが大事であり、今後も活動を進めながら、よりお客様に貢献していきたい。
株式会社アレフ
エコチームリーダー
佐々木隆浩氏
食を扱う企業として、生物多様性は重要なテーマ、当社では以前から「食の安全・安心」に取り組み、農業に目を向け、その現場で生物多様性がどんな役割を担っているのかに着目してきました。当社はCOP9(独・ボン開催)にて、「ビジネスと生物多様性イニシアティブ」リーダーシップ宣言に署名しており、その役割を果たすべく今後も継続して活動を行っていきたいと考えている。
サラヤ株式会社
営業統括本部 広告宣伝部 部長
代島裕世氏
当社は、パーム油を原料に洗浄剤を製造しており、2005年からボルネオの熱帯雨林と生物多様性の保全に取り組んできた。先ごろ、持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)の原料認定制度において、日本初となるRSPO認証を取得。11月1日より、「ヤシノミ洗濯パウダー・ネオ」の販売を開始するなど、本業を通じて生物多様性の保全に取り組んでいきたい。
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