ジャパンSDGsアワード、その内容と受賞結果
SDGsの達成に向けた取り組みを推進する「SDGs推進本部」(首相官邸に設置、本部長は内閣総理大臣)は、2017年12月に国内におけるSDGsの推進を目的とした「ジャパンSDGsアワード」の第1回の結果を公表しました。
282件の応募があり、うち12組織が受賞となりました。
今回はアワードの概要と、受賞組織の取り組みをご紹介します。
アワードの概要
この表彰制度では、SDGsの達成に向けた企業・団体等の取り組みを促し、オールジャパンの取組を推進するため、SDGs達成に資する優れた取り組みを行っている企業・団体等が表彰されます。
評価項目は下記5項目で、それぞれを4段階で評価し総合的に判断します。他の組織にも展開しやすいように、「普遍性」という評価項目があるのが特徴的です。
受賞組織の取り組み
それでは、今回受賞した12組織の中から抜粋して4組織について紹介していきます。
SDGs推進本部長賞 北海道下川町
まずは「極めて顕著な功績があったと認められる企業・団体等」に贈られる「SDGs推進本部長(内閣総理大臣)賞」。これを受賞したのは「北海道下川町」でした。 少子高齢化が顕著で「課題先進地域」ともいえる下川町では、持続可能な森林経営を中心とした町づくりに取り組んでいます。 その取り組みが、「地方創生モデルになり得る」と評価され、受賞に至りました。

続いて、「特に顕著な功績があったと認められる企業・団体等」に贈られる「SDGs推進副本部長(内閣官房長官及び外務大臣)賞」には、内閣官房長官賞に「パルシステム生活協同組合連合会」、外務大臣賞に「サラヤ株式会社」「住友化学株式会社」が選ばれました。
SDGs推進副本部長賞 パルシステム生活協同組合連合会
パルシステム生活協同組合連合会は2014年度から「『ほんもの実感!』くらしづくりアクション」として、持続可能性を追求した取りくみを推進。この関連商品の学習会には約13万人が参加するなど、参画型の取組みであることが評価されました。

SDGs外務大臣賞 サラヤ株式会社
サラヤ株式会社は自社商品を活用し、衛生の向上に貢献する「100万人の手洗いプロジェクト」を実施。ウガンダとカンボジアを中心としたこのプロジェクトでは、ウガンダに現地法人を設立して商品を生産するなど雇用創出にも貢献しているという点が、評価されました。

SDGs外務大臣賞 住友化学株式会社
住友化学株式会社はマラリア対策の「オリセット®ネット」が有名な、言わずと知れたSDGs先進企業ですが、2016年には環境面からSDGsに貢献する製品・技術を認定する「Sumika Sustainable Solutions(SSS)」と、社員のSDGsへの理解を促す「サステナブツリー」を開始。
その取り組みが他の組織にも展開可能であるという普遍的な側面、統合報告書やHPで取り組みを公表していることが透明性と説明責任という側面から評価されました。

2018年3月14日には、グローバルなSDGsのアワード「Global SDG Awards」の募集が開始されました。応募の最終締切は2018年9月30日になっています。今回受賞した組織の取り組みを参考にしつつ、「Global SDG Awards」や第2回ジャパンSDGsアワードへの応募をご検討してはいかがでしょうか。
【参考】
外部リンク 首相官邸「持続可能な開発目標(SDGs)推進本部」
- アワード・ランキング紹介 [CSRレポートトレンド]
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- ガイドライン解説 [CSRレポートトレンド]
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