レポート事例集

グローバルなCSRレポートアワード、The CR Reporting Awards 2020「ESGレポート」表彰事例紹介

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CSRレポートにおいてグローバルかつ有名なアワードに、「The CR Reporting Awards(CRRA )」があります。世界中の非財務情報のレポートデータベースを公開している「コーポレート・レジスター」が、最も優れた企業の非財務情報のレポートを表彰しています。

この、CRRA に、今年から「Best Environmental, Social and Governance (ESG) Report(最も優秀なESGレポート)」というカテゴリーが新設されました。

このカテゴリーは、特に「環境、社会、ガバナンス」(ESG)をテーマとし、レポートタイトルの一部としてこのフレーズを含む独立したレポートを対象としています。 特定のレポートフレームワークに従うかどうかは問われませんが、組織が直面しているESGの問題を明確に把握・開示し、他の組織の同様のデータと比較できることが必要となっています 。

今回はこの新設されたカテゴリーにて、ESGレポートとして高い評価を得た3つのレポートをご紹介します。

受賞結果の一覧は、こちら をご覧ください。

第1位、Merck & Co Inc(アメリカ、製薬) 「ENVIRONMENTAL, SOCIAL & GOVERNANCE (ESG) PROGRESS REPORT 2018」

  • MSDでは、包括的なオンラインレポートを「Responsibility」というサイトに掲載し、本レポートはそれを補足するものとして位置づけている。
  • ページ数:78ページ
  • 本レポートは、「LETTER FROM OUR CEO」「2018 HIGHLIGHTS」「GRI/SASB DISCLOSURES」「GRI AND SASB INDICES」という4カテゴリーで構成されているが、ページのほとんどが後半の2つのカテゴリーに占められており、GRIをベースとした緻密な情報開示が行われている
  • 「GRI/SASB DISCLOSURES」のパートでは、GRIの番号順に情報開示を行っており、SASBにも対照させている。

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P14 GRI/SASB DISCLOSURESパートの一例。
GRIベースでの情報開示と、そのトピックスに紐づくSASBを紹介。

第2位、Toronto-Dominion Bank(カナダ、銀行) 「2018 Environmental, Social and Governance (ESG) Report」

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  • 本レポートは、組織の重要な問題(マテリアルイシュー)と影響(インパクト)を提示するために作成されており、詳細情報は本レポートからウェブサイトにリンクさせている。
  • ページ数:64ページ
  • 構成は、レポートタイトル通りESGとなっており、図やグラフと緻密な文章記載で誌面のメリハリを出しながら、情報開示を行っている。
  • 投資家が注目する内容を「Performance Summary for Investors」として、表彰実績やESGごとのサマリーを掲載している。

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P2 冊子の構成が見える目次ページ。本レポートの他に、アニュアルレポートやThe Ready Commitment Report、Appendix:として「ESG Performance Data」、SDG Report、TCFD Reportなどを発行/情報開示していることが分かる。

第3位、American Electric Power Company Inc
「2019 EEI ESG/Sustainability Report for Investors」

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  • 本レポートは、持続可能な未来を共に構築するための戦略とその進捗状況を包括的に示すもの、と定義している。
  • ページ数:54ページ
  • 大きく2つのセクションに分けた情報開示を行っている。セクション1では、ガバナンス、リスク管理、戦略等の定性的情報を紹介。セクション2では、その他の定量的な情報を紹介している。

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P2 冊子の構成が見える目次ページ。定量情報であるセクション2のほうが、分量が多い。

P17 セクション2の一例。ESGに関する前年の2017年、直近の2018年のデータが掲載。

今回、CRRAにESGレポート部門が新設されましたが、それだけ企業に対してESG情報の開示が求められている、ということが読み取れます。

別業界では参考にしにくいかもしれませんが、特定のトピックスでの情報開示に悩まれた際、上記に紹介したレポートなどを一度見ていただくのも良いかもしれません。


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