CSRレポート調査データ

仕様

1. タイトル

「環境報告書」というタイトル名は2003年度の時点では285社中231社と81%を示していたが、2004年度は301社中145社と、全体の半分以下の48.2%にとどまった。代わりに、昨今のCSRに対する関心の高まりから、環境報告に加え社会性報告も掲載した「社会環境報告書」が67社と2003年度のほぼ倍、「CSRレポート」は2社から14社と大幅に増えた。この傾向は今後ますます加速するものと思われる。

サンプル数:301社
※()内は「環境報告書白書2003」のパーセンテージ

2. 構成

タイトルの変化に伴い、環境報告のみの記載の企業は37.9%と2003年度の65.2%から大幅に減少した。一方、環境報告に加え、コーポレートガバナンスやコンプライアンス、顧客への安全・サービス、従業員の労働条件、社会貢献活動といった社会性報告を加える企業は44.9%とほぼ半数を占める。さらには環境報告、社会性報告に加え、経済面の報告も掲載したトリプルボトムラインの構成は12.6%、また顧客・株主・取引先・従業員・地域社会などステークホルダーごとに構成したものが3.3%となった。

サンプル数:301社
※()内は「環境報告書白書2003」のパーセンテージ

3. 発行企業/業種

依然電機機器業界における発行が多く、全体的には昨年とそれほど大きな変化は見られない。ただ、これまでは製造業が中心だったが、小売や医薬品に加え、証券・商品先物、保険、サービス、銀行、金融、不動産などの非製造業の発行も増えており、今後発行企業の業種はますます広がることが予想される。

サンプル数:301社
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4. 発行月

2003年度同様、発行のピークは6月~9月に集中しており、特に株主総会が開かれる6、7月には48.2%とほぼ半数の企業が発行している。

サンプル数:301社
※()内は「環境報告書白書2003」のパーセンテージ

5. ページ数

最も多いのは31ページ~40ページだが、51ページ~60ページの報告書が50社と、2003年度の28社のほぼ倍になっている。従来の環境報告に加え、社会性報告が新たに追加されたことにより、ある程度のページ数が必要になっていることが予想される。

サンプル数:301社
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6. 書体

一般的に可読性が高いといわれるゴシック体が7割以上を占める結果となった。

サンプル数:301社
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7. 段組

ベーシックな2段組みが7割を占めた。

サンプル数:301社
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8. 表紙デザイン

依然「植物」「自然」「地球」「生物」といった「環境」をイメージしたデザインが多いが、一方で「人」をイメージしたものが27社と2003年度の9社より大幅に増加している。この背景には、環境報告に加え、社会性報告を新しく追加したことを表現したいという狙いが伺える。また、未来、持続可能性(サステナビリティ)を連想する「子供」を用いる例も多かった。

サンプル数:301社
※()内は「環境報告書白書2003」のパーセンテージ

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