環境コミュニケーション大賞
- 主催者 :
- 環境省、財団法人地球・人間環境フォーラム
- 関連URL :
- http://www.gef.or.jp/activity/economy/eco- com/
目的
優れた環境報告書や環境経営レポートを表彰することにより、事業者等の環境経営及び環境コミュニケーションへの取り組みを促進するとともに、環境情報開示の質の向上を図ることを目的とする表彰制度。
※本アワードは、2020年度の開催をもって休止となります。環境省では、ESGファイナンス・アワード・ジャパン【環境サステナブル企業部門】を紹介しています。
評価対象
【環境報告部門】前年11月から当該年度10月までに発行された環境報告書(環境・社会報告書、サステナビリティ報告書、CSR報告書なども含む)が対象で、全国のあらゆる業種や規模の事業者が応募可能(自治体や学校等、工場、事業場、支店等のサイト単位のものも可)。
このほか、エコアクション21認証・登録事業者の環境経営レポート(環境活動レポート)を対象とする【環境経営レポート部門】がある。
エントリー数
第24回(2020年度)は環境報告書部門147点、環境経営レポート部門114点の応募があった。
結果発表時期
第24回(2020年度)は2021年2月にWebサイトで発表。
審査委員
審査委員長には八木裕之氏(横浜国立大学大学院教授)、高橋範江氏(国際統合報告評議会IIRC日本事務局)ほか審査委員計10名
歴史
2020年度で第24回を迎えた。
第1回(1997年度)は「環境アクションプラン大賞」として開催され、第3回(1999年)からは「環境レポート大賞」と改称し、「環境報告書部門」と「環境行動計画部門」に部門化。さらに第8回(2004年度)からは「テレビ環境CM部門」を新設したのに伴い名称を「環境コミュニケーション大賞」へと改めている。
第13回(2009年)には、「環境報告書部門」に「生物多様性報告特別優秀賞」「環境金融報告特別優秀賞」「信頼性報告特別優秀賞」が設けられた。
第14回(2011年)および第15回(2011年)は、企業の環境経営への戦略や取り組みをわかりやすく利害関係者に伝えることの重要性が日々増していることから、「戦略的環境経営と情報開示」をメインテーマとして実施された。第16回(2012年)は改訂された「環境報告ガイドライン2012年版」に基づいて作成した評価基準を追加した。また、事業者の応募メリットを上げるために、学生によるフィードバックが行われた(環境報告書部門)。
第18回(2014年)では、これまでの「優秀賞」が「環境報告優秀賞」「持続可能性報告優秀賞」「地球温暖化対策報告優秀賞」に分割された。さらに「審査委員会特別優秀賞」「優良賞」が新設、第21回(2017年)からは「環境活動レポート部門」に「新人賞」を新設され、より多くの企業が受賞の機会を獲得した。
第22回(2018年度)以降はこれまでの「環境活動レポート部門」を、エコアクション21ガイドライン改訂に伴い、「環境経営レポート部門」へ名称改訂している。
第23回(2019年度)では、「地球温暖化対策報告大賞/優秀賞」の名称が、「気候変動報告大賞/優秀賞」に変更された 。
第24回(2020年度)の開催をもって休止。
評価のポイント(※)
1.環境報告の基礎情報
- 報告対象範囲は連結対象など支配権の及ぶ範囲を網羅している。
- ステークホルダーとの積極的なエンゲージメント活動を意図し、特定した重要なステークホルダーとのコ ミュニケーション目的に応じてコミュニケーション媒体を作成・使い分けており、積極的なコミュニケーション姿勢がうかがえる。また、媒体の報告方針が明確になっており、かつ、複数ある場合には、その媒体間の相互関係を整理することで、環境報告の全体像がステークホルダーに分かるようになっている。
2.環境報告の記載事項
- 経営責任者は、重要な環境課題への対応についての基本的な考え方や方針を自らの言葉で、中長期 的な目標とその進捗を図る評価指標(KPI)を交えて具体的に説明し、実行について明言(コミット)している。
- 環境課題に関連した潜在的なリスクを特定・評価する方法が明確となっており、その対応方法について も明確に説明されている。また、それらは全社的なリスクマネジメントスキームとも統合されていることが 明示されている。
- 環境報告大賞の選考については、SDGs、パリ協定やTCFDによる最終報告など、持続的社会の形成と気候変動への対応について積極的に経営の戦略として取り組み、優れた報告がなされていること。
- バリューチェーンの構造が図等を用いて体系的に整理され、バリューチェーンにおける重要な環境課 題、リスク・機会、対応方法などについても記載されている。また、上流についてのサプライチェーン・マ ネジメントの体制・手法・範囲・実績(含むグリーン調達方針、目標・実績等)、下流についての環境配慮型製品・サービスの状況(判定基準、それらによる売上高等)など、関連する取組・状況がわかりやすく、全体像がわかる形で記載されている。
- 重要な環境課題への対応と持続可能な社会の実現に向けた貢献を指向する、企業としての「将来のありたい姿」としてのビジョンを、目指す期間を明確にして(概ね2030-2050年)、定量的な目標(ゴール)あるいは定性的な到達イメージを交えて描いている。また、長期的目標が描かれている場合は、それを踏まえた中間目標も設定されている。必要な場合はテーマあるいは課題別に長期ビジョンが設定されている。
- 重要な環境課題が特定され、十分に報告されている。
※ 【環境報告書部門】についての選考基準。 公表されている審査基準等より抜粋して掲載
受賞企業一覧
第24回環境コミュニケーション大賞 環境報告書部門 受賞一覧
- 住友林業株式会社
・住友林業グループ サステナビリティレポート2020
・住友林業グループ サステナビリティ活動ハイライト2020
・住友林業 統合報告書2020 - キリンホールディングス株式会社
・キリングループ環境報告書2020 - 株式会社アレフ
・株式会社アレフ 2019年度 環境報告書 - 塩野義製薬株式会社
・2020年環境報告書 塩野義製薬統合報告書2020 - アンリツ株式会社
・アンリツサステナビリティレポート2020 - 株式会社ファミリーマート
・ファミリーマート サステナビリティ報告書2020 - 富士通フロンテック株式会社
・富士通フロンテックグループ環境報告書2020 - サラヤ株式会社
・サラヤ持続可能性レポート - ソフトバンク株式会社
・Sustainability Report 2020 - JFEホールディングス株式会社
・JFEグループCSR報告書2020
- 日本電気株式会社
・サステナビリティレポート2020- 富士フイルムホールディングス株式会社
・富士フイルムホールディングス サステナビリティレポート2020- 来ハトメ工業株式会社
・環境経営レポート2020年版ほか
- 日本電気株式会社
- 環境配慮促進法特定事業者賞 3点
- 優良賞 26点
環境報告大賞(環境大臣賞)1点
気候変動報告大賞(環境大臣賞)1点
環境報告優秀賞(地球・人間環境フォーラム理事長賞)2点
気候変動報告優秀賞(地球・人間環境フォーラム理事長賞)3点
生物多様性報告特別優秀賞(地球・人間環境フォーラム理事長賞)1点
信頼性報告特別優秀賞(サステナビリティ情報審査協会会長賞)1点
審査委員会特別優秀賞(第24回環境コミュニケーション大賞審査委員長賞)4点
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